5日で恋したあなたへ☆O.satoshi (ページ10)

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4日目ページ10

昨日は結局大野先生は帰ってしまったのか…あたしでは見つけられずに、また一人で式の教室の準備をした

櫻井先生には「申し訳ない」って言われて手伝われたけど…

なんで大野先生が怒ってたのかはさすがに聞けなかったんだ

「ふぅ～」

正直…

一人でこうやって準備するのは嫌じゃない

だけど、さすがにこの学校に来て数日しかたってない状況でこれは…少ししんどかった

慣れない土地

慣れない人達

頼る人もいなければ、友達もいない環境

だけどそれを選んだのは自分だ

自分で…ここに来るって決めたんだもんね

頑張らないと

潤「…屋上？」

「あ、はい…いいですか？」

潤「…まぁ…大野さんが使ってないんならいいんじゃない？」

「鍵はあったので…多分…いないかと」

潤「ま～大野さん専用ってわけじゃないからね？…一緒行こうか？」

「い//いえっ…大丈夫です…」

まだ生徒がいないのをいいことに、一人屋上へと向かった

一人で屋上でお昼を食べるのも悪くない

そう思ったんだ

「…おいし…」

学校に来る途中で見つけたパン屋さん

そこで買ってきたサンドウィッチを頬張る

遠くに見える山々を一人眺めて食べるランチ、結構贅沢だと思う

サンドウィッチを食べ終わって、思わず腕を伸ばして身体全部で伸びをした

その時だった

智「お、いたいた」

「っ！お、大野せんせっ」

智「一人で何してんの～？」

「す、すいませんっ、勝手に…」

智「んふふ。ここ別に俺の場所じゃないかんね？」

「そ、そうですけど…」

智「ここ…いいっしょ？」

「あ、は、はい…」

智「しょうがないなぁ…」

「？」

智「ここ…Aちゃんも使うの許可する」

「…え？」

智「ここ。たまには使ってええからね？」

そう言って、フェンスの方へと歩いて行った