5日で恋したあなたへ☆O.satoshi (ページ35)

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ついページ35

4月も終わりかけたころ、GW前の課題を作り終えたあたしは一息つこうと鍵の保管庫を眺めた

そしたら屋上には今日は誰もいってないようで、その証拠となる鍵を持って…屋上へと向かった

だけどその途中、部活動を終えた美術部の部員たちが美術室から出てくるのを目撃してしまう

その光景を流すことが出来なかったのは…

関さんも…美術部に入部したのを知っちゃってたからだ

自分のクラスの子がどの部活に入部したのかをチェックするのは当たり前

だけど、一斉に入部届を確認した時に、真っ先に確認したのは…関さんだった

かれん「え～？そうなのかなぁ？」

智「うん(笑)マジでそう思うよ」

かれん「え～？なんかショック～(笑)」

智「んははっ」

美術室から一斉に出てきた生徒の中に関さんの姿がなかった

だけど、最後の最後に…大野先生と2人笑いあって出てくるその姿が見えて…

思わずあたしは階段の陰に隠れた

こっちに向かってくるのが足音で分かって、急いで階段を上って1階上の見えない場所で2人の動向を伺った

きっと上には来ない

だって生徒はもう帰る時間だから…

そう思っていると階段を降りるであろう関さんが階段の手前で立ち止まるのがなんとなくわかった

智「じゃあね」

かれん「うん」

智「気を付けるんだよ？」

かれん「…」

智「かれんちゃん？」

かれん「…さっきの…ホントにホント？」

智「…ホント」

かれん「…ぜったい？」

智「絶対」

かれん「…約束」

智「…ん」

約束？…なんの？

だってトーンでわかる…決していい約束ではないって

だけど知る由もない

知ったところで…それをどうすることもできないような気がする

…

2人のかわいい「ゆびきりげんまん」が聞こえてきて、それが聞こえなくなって人の気配がなくなったころで…

あたしは屋上へと向かった