5日で恋したあなたへ☆O.satoshi (ページ12)

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4日目（３）ページ12

智「相葉ちゃん！」

雅「お、大ちゃん…に、A先生」

智「Aちゃん毛虫大丈夫だって言うから連れてきちった」

雅「あ、ありがとう。でももういないよ？毛虫」

智「え？そうなん？じゃあ…何してたの？」

毛虫…いなくてよかった

その除去を手伝うことになったら…吐くところだったかもしれない

だなんて…言えないんだけどね

雅「…そらがね」

智「あ…」

そら？

って…何？

って、しゃがんでる相葉先生の傍によって、手元を覗き込んだ

そしたら…

雅「…もう…寿命だったんだ」

「…」

智「…そっか」

雅「だからここに埋めてあげようと思ってね」

手の中には小さな木箱があって…その中には小さな動かなくなったハムスターがいたんだ

2人がソッとその子に触れて…もう掘られてた穴へとその木箱に蓋をして埋めた

智「…誰だって…いつかは死ぬんよね」

「…」

雅「大ちゃん…」

智「動物だけじゃない、人間だって…いつかは誰だって死ぬんだよね」

雅「…あぁ」

きっと…何かがあったんだってわかる

それはきっと相葉先生もわかってることで…

あたしはただただ2人が木箱に土をかけていくのを見つめてた

智「さて」

雅「…リハ行きますかね」

智「んだね」

悲しそうにしてた2人が笑いあう

それが無理やり笑いあってるわけじゃなくて…前へ進んで行こうとするような…

そんな顔

智「Aちゃん？」

「あ…はい」

智「いこ？」

「…はい」

だからあたしも笑ってみせるの

何も知らないくせに同情したように悲しんだって無意味だから

そう…無意味なんだ