＃105 言わせない ページ10
ーside masakiー
「あ…」
雅「一緒(笑)」
一緒なんつっても、Aちゃんみたく俺のはかわいいもんじゃね〜けど…
左肩全体に広がる、その生まれつきの“それ”を笑って見せた
「…」
雅「…」
黙ったまま…
Aちゃんの指が俺の肩にツッて触れる
「…大きい」
雅「うん(笑)Aちゃんのとは全然大きさ違うでしょ？」
「…はい…」
雅「俺もね〜？あんまりこれ公に出すの許されてないの」
「…やっぱり…」
雅「でも俺はこれ好きだよ？」
「え…？」
雅「別にこれがあったからって、なんもないし？」
「そ、それは…相葉さんだからで…」
雅「う〜ん…でも、Aちゃんだって何もないって。ただただ“かわいい”って言われるだけだと思うけどな〜」
「…」
じ〜っと俺の肩を眺めたままのAちゃん
何…考えてるのかな？
あんまり人と関わるのが苦手っぽいから、やっぱり何か言われるのが嫌なんだろうけど…
雅「俺、Aちゃんのそれ、すっげ〜好き」
「え…////」
雅「人の言葉なんて気にしない気にしない♪」
「…」
雅「ってかさ〜？」
「？」
雅「沢野ちゃんと仲いいのに知らなかったんだ？俺のこれ」
「え…あ、はい…だって…興…」
雅「興味ない！」
「っ！！」
雅「でしょ？(笑)」
Aちゃんが言いかけた興味ないって言葉
それを遮るように俺が先に言った
Aちゃんに言わせないように…
だってなんかさ？そんなこと直接言われるのってやっぱ…悲しいじゃん？
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作者名：さくらさく
| 作成日時：2016年8月16日 0時
