＃102 着替え ページ7
きょろきょろと…
シャワールームの前で、誰もいないことを確認して中へと入っていった
別にいいんだけど…
どこか不安は拭いきれない
「…ふぅ…」
中に入ったって安心感だけで安堵のため息が漏れるんだから、なんやかんやとまだ抜け切れないんだな〜って…トラウマが
それでも寛太さんのおかげで今はみんないない
逆に変な意味で怖くなるくらいに人なんていないからと、あたしはシャワーを浴び始めることにした
シャー
…って音だけが響く空間
びくびくしてたけど…
こんなところでって思うけど…
汚れてた自分が綺麗になっていくのが心地いい
『お前は汚れてなんかないよ』
あの時の…寛太さんの声がふと記憶の中で過る
シャワーを流してる腕を眺める
腕に…掌
別にこうやって見れば汚れてなんかないんだけど…
あの時の記憶が蘇れば蘇るほど…やっぱり汚れてる気がしてきて、ゴシゴシと洗った
＊
＊
ｶﾁｬってドアを開けて、持ってきていた服に着替えた
…やっぱり…
常に2着は持ってなきゃだよね…
よかった…持ってきてて…
さっきので汚れたスタッフTシャツは、汚れ物を入れる袋の中へと入れた
そして、新しく着たシャツの上に、パーカーを着ようと手に持って、ドアをガチャリと開けた
雅「っわっ！」
「キャッ…！」
開けたと同時に、人とぶつかる
それが誰っていうのが、すぐわかったのは…
相手がびっくりするくらい大げさに床に倒れたから
「あ、相葉さん！？」
雅「って〜………あ…れ？…Aちゃん」
大げさに顔を歪めながら、床に触れた腕までも摩ってる
そんな人がなんで…ここに？って思ったのもつかの間、ここに来た理由を弾丸トークでし始めた
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作者名：さくらさく
| 作成日時：2016年8月16日 0時
