＃142 よかった ページ48
いつも入れておいたはずの薬がないなって気が付いたのは…
生理が始まったのを確認してすぐのことだった
鞄の中にも、いざって時のための財布の中の薬もなくなってて…
我慢も効かなくなってきて…お腹を抱え込むようにして、椅子に座ってたら…寛太さんが真っ先に気が付いてくれて、救護室へと向かわせてくれた
ここのスタジオの救護室は女医さんだから安心なんだよね
しかも、ちょっと歳を取ったかたで…(失礼かな)
更に安心して、来れる場所だった
＊
＃「寝てていいから…また今回も辛いの？」
「はい…」
＃「一度病院に行くといいんだけどね？」
「まぁ…そのうち(笑)」
今日はやたらと忙しいみたいで、あたしをベットに寝かせたあと、その人はさっさと救護室を後にした
薬が効くまでが辛いんだよね…
そう思ってお腹を抱えながらベットで横になっていると、いつの間にか…寝てしまってたみたい
次に気が付いた時には…何でかあたしの横に椅子を置いて見守るようにいてくれる松本さんが目にはいって…
一瞬だけ焦った
だけど、何でだろ…
やっぱりこの人たちって平気な気がしちゃうんだよね
潤「…ど？」
「…え…」
潤「お腹」
「あ、えっと…結構いい感じに薬が効いてきてます…」
潤「ならよかったわ」
「よかった」
そんな言葉に安心する
たったそれだけなにの安心できるなんて…
「…不思議…」
潤「え？」
「あ、いえ…何でもないです…」
不思議な人
ううん
この人を含めた5人が…不思議な人達なんだと思う
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作者名：さくらさく
| 作成日時：2016年8月16日 0時
