＃127 たまたま ページ33
ーside junー
潤「お疲れしたー」
＃「お疲れ様で〜す」
ドラマの撮影が始まった
今日はその初めてのロケ
町中を走り回るようなロケで、若干ヘロヘロになりながらも、今度は紅白の打ち合わせにスタジオへと向かっていた
潤「腹減ったー」
マネ「なんか食います？」
潤「こんな時間にか〜」
マネ「たまにはいいんじゃないっすか〜？」
潤「ま〜…今日動き回ったし？」
マネ「そうっすよ(笑)」
「俺もなんか食いたいっす」ってマネージャーが言うから、走ってた道の先に見つけたラーメン屋へと気持ちが乗り出す
潤「ラーメンは？」
マネ「お、いいっすねー！」
潤「じゃ〜入っちゃうか？」
マネ「了解っす！」
車が小さなラーメン屋の駐車場へと乗り入れて、深く帽子を被り直して店へと足を踏み入れた
＃「っらっしゃいませ〜」
奥の席へと案内されて、マネージャーと2人でそこへ座った
と同時に…
「あれ」なんて声が聞こえてきて、その聞きなじみのある声に思わず視線をそっちへと向けた
そしたら…
飯野「…どうも(笑)」
マネ「おお！飯野さん！」
潤「…どうも…」
「…お疲れ様です」
隣の席に座る2人を発見
2人も多分そんなに変わらない時間に来たのか、まだ注文したばかりっぽくて、思わずAちゃんへと視線を大目に向けちゃう俺
とりあえず店員さんに、なんとなく決めてたものを注文して…2人に話しかけ始めた
マネ「珍しくないですか？」
飯野「そうっすか〜？っていうか、そちらも珍しくないですか？」
潤「あ〜…ま〜たまたま？」
飯野「へ〜」
潤「そっちは？」
飯野「こっちもたまたまっすね(笑)
やっぱり俺にまだ慣れてないのか視線を合わせてはくれない
だけど、こうう偶然こそ大事なんじゃね〜かと思って、俺らは2人の座る4人掛けの席へと移動した
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作者名：さくらさく
| 作成日時：2016年8月16日 0時
