＃119 お願い ページ25
ーside satoshiー
智「あのさ？」
飯野「…ちょっと待って」
智「え？」
飯野「これ片づけたらゆっくり話しましょう」
そう言われて、俺は待つことにした
飯野さんが色々を終えて、自分とこにくるのをただ待ってた
それで…誰かに聞かれるのもどうかと思って…
車に乗り込んだんだ
マネージャーには外で待っててもらって
＊
飯野「すいませんね、待たせて」
智「全然」
後部座席に乗り込んで、少し…沈黙があった
けど…
静かに…
どこか遠くを見つめるように…飯野さんが話を始めた
飯野「全てを話すわけじゃないけど…」
って…
＊
智「はよ」
和「おはよー」
雅「おぉ！リーダー早いね？」
週末の現場
局が違うから、話しやすいと思って少し早めに来て、みんながくるのを待ってた
そこに順番にメンバーが登場して…
最後に松潤が来た時に…
話を始めたんだ
＊
智「Aちゃんのことなんだけど…」
雅「Aちゃん？何？」
和「…この前…大野さんがおかしかったのはあの子のこと？」
智「…うん」
翔「…なんか…あった？」
察しがついたのか…
なんとなくにしか聞いてなかった4人が、俺にきちんと向き合うように…座りなおした
ニノもやり始めてたゲームを閉じて
智「ちょっと…お願いがあんの」
潤「…お願い？」
智「うん」
全てを聞いたわけじゃない
だけど何となく俺にだって察しがついたし、そうなったらやっぱり…
守ってやりたいって思うから…
飯野さんと一緒に守ってやるんだって思ったから…
変な話かもだけど…
俺は4人にお願いをしたんだ
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作者名：さくらさく
| 作成日時：2016年8月16日 0時
