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＃110 慣れ ページ16
あの日から…
まー…数日経った
ある意味見事な…
沢野「…ふん！！」
無視(笑)が続く
飯野「んだよ〜。またなんかあったのか？」
「いーえー。何にも」
「たまには仲良くしろよ〜」って言いながらも寛太さんは笑ってる
この人は本当にあたしの味方だもんね
揉めた原因がそんなに伝わってなくたって、わかってくれてるから…安心しちゃう
それでも面倒で「はぁ」なんてため息を漏らせば、その先にいた斉藤くんとパチンと目が合う
口ぱくで「大丈夫かぁ？」って言ってくれてて、寛太さんみたく笑ってくれてた
もしかして…この人もわかってくれてて…
―味方なのかな…？
って勘違いしそうになるけど…
まだ怖い
気をつけなきゃって思いはある
男の人恐怖症なのかもしれないけど、そもそも人を信用なんかしてないんだろうな
あたし
＊
それから結局一週間、彼女たちからの無視は続いた
そんなのは慣れで、いつだって寛太さんがいてくれてるから問題はない
ま〜慣れってのもある意味怖いのかもね？
だって…さ
雅「あ！Aちゃん！」
「お疲れ様です」
雅「今日は長いね〜？よろしくね？」
「はい！」
こうやって話かけてくれるこの人には、もう慣れてしまってるあたしがいるんだから
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作者名：さくらさく
| 作成日時：2016年8月16日 0時
