33歳生誕記念！おまけ更新！笑顔でいるということ８☆N.kazunari (ページ45)

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おまけ⑥ ページ45

いつの間にか和と…カナが約束してた

それは、大阪のコンサートに…あたしを連れていってくれて、カナと２人分のチケットを用意してくれる

そんな約束で…

しかもあたしは…和のいるホテルに泊まるようになるんだって

「いいの？大丈夫？」

和「いいのいいの。その日のホテルは関係者しかいないから、大丈夫」

「あ、でも一応部屋に行くのは気を付けないとね」って小悪魔に笑う和

まさかコンサートに行けるなんて思ってもなくて…

それからの約２か月は、本当に楽しみすぎて、あっという間に過ぎて行った

＊

＊

カナ「A！こっちこっち！」

「カナ！久しぶり～！…お腹ちょっとだけ出た？」

カナ「…ちょっとだけ太ったの！もうっ！」

「あ…そうなんだ？ごめん(笑)」

久々に会うカナは、少しだけふっくらとして、だけど元気そうでよかったな～って安心した

＊

和が用意してくれた席は、“バルコニー席”ってところで、妊婦のカナが座ったまま観れるようにっていう配慮が含まれていた

カナ「ごめんね？立ち見出来なくて」

「ううん、いいの！全然！観れるだけで十分」

カナ「ま、A緊張して倒れちゃいそうだしちょうどいっか」

「も～！カナまでそんなこと言うんだから」

カナ「ニノにも言われたんだ？」

「うん////」

今朝緊張のあまりなんだかガチガチの表情で見送ったあたしに和が可笑しそうにそう言ってたんだよね

そんなことないのにって思うのに…緊張はピークを迎えて、そして…コンサートが始まった

今までずっと…映像だけで観てきたコンサートを、今、リアルタイムに目の前で見れる日がくるなんて…

思いもしなかった

あたしもカナも、思いっきり泣きながら見始めて…

途中のMCの頃には、少しだけ落ち着いて…話に耳を傾けた

５人がいる空間にあたしたちもいて…

大好きな人の歌声を沢山生で聴くことの幸せを噛みしめた

＊

カナ「ニノに…よろしくね」

「うんっ」

カナ「ありがとうって…約束守ってくれてありがとうって、そう言ってね」

「うんっ…」

カナは家に帰るから…また…しばらくは会えなくなる

それでも今日２人でやっと迎えられた幸せな時間は、きっと一生忘れられない時間だと思うから…

…大丈夫だねって…抱き合って…さよならした