うそ… ページ17
のぼせそうになったあたしたちは慌ててお風呂を出て、お互いの体を見てキャーキャー言いながら着替えてリビングへと戻った
「「カンパーイ」」
彼らがやってるCMのビールを飲みながら、自分の髪の毛をタオルドライする
買ってきた柿の種をつまみつつ…
まったりとすごしていた
ﾌﾞﾌﾞﾌﾞ
そう過ごしてる時、ふと…久美ちゃんの携帯が震える
その音を聞いて久美ちゃんが慌てて携帯を手に取ると、玄関へと続く廊下へと…出て行ってしまった
櫻井くん…かもって思うと、なんだかこっちの顔まで緩みそうになる
話を聞く気なんてないけど、どうしたって耳はそっちの方向に向かっちゃう
会話は聞こえない
だけど、久美ちゃんのｸｽｸｽと笑う声だけは聞こえて…
色々考えてしまうことはあっても、久美ちゃんが幸せそうにしてるってだけで…やっぱり嬉しくなった
久美「ごめんね？」
「ううん」
久美「仕事終わったって」
「今？」
時計を見ればもうすぐ１２時
こんな時間までかかるって、わかってはいたけど久々にリアルに忙しさを感じて思わすそう聞いた
＊
電話はただ単に、終わったよってことだったみたいで、そのまま今度は２人でお互いの髪の毛をドライヤーしあった
久美ちゃんの綺麗な長い髪の毛にうっとりしながら…
なんだかまるであたしたちがカップルになったかのように、その時間を楽しんでいた
ピンポーン
それはきっと…彼が来たんだって知らせる音だって…時計をみればすぐにわかる
それに…
久美「来た」
って呟く久美ちゃんが一気に女の顔になったから(笑)
「待っててね」っていって玄関に消えていく彼女を目で追いかけながら…
あたしは残ってたビールをぐびっと飲み干した
と同時に…
久美「Aちゃん」
後ろであたしを呼ぶ声がして振り向く
そしたら…
「う…そ…」
そこには、櫻井くんじゃなくて…
静かにほほ笑む…
和の姿があった
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さくらさく(プロフ) - skomiya0617さん» ありがとうございます！嬉しいコメントです！ (2020年9月22日 0時) (
レス) id: dfcc736d8e (このIDを非表示/違反報告)
skomiya0617(プロフ) - 最後ぐらいから泣けちゃいました。すごく良かったです (2020年9月21日 1時) (レス) id: 151ccfc04a (このIDを非表示/違反報告)
さくらさく(プロフ) - 0jm0m1577251w1gさん» ありがとうございます(o^^o) (2017年1月20日 23時) (レス) id: db35f12c0b (このIDを非表示/違反報告)
0jm0m1577251w1g(プロフ) - 読ませてもらいました!! (2017年1月20日 22時) (レス) id: b551aefd41 (このIDを非表示/違反報告)
さくらさく(プロフ) - あやかさん» コメントありがとうございました。レス遅れてごめんなさい。よろしくお願いします (2016年1月13日 9時) (レス) id: db35f12c0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらさく
| 作成日時：2015年9月30日 0時
