ぬくもり：satoshi ページ23
手をつなぎ…
今日だけで2度通った道のはずれにみかけた…ホテルへと足を向けた
普通の観光ホテルで、しかも平日
きっと部屋は空いてるはず
っていうか…
Aさんだって泊まる予定だったんだから、きっと大丈夫なんだって勝手に思うんだ
＊
「Aさん…？」
A「ん…」
「泊まるんでしょ？」
黙ってｺｸﾝと頷くAさんを覗き込み…今の正直な気持ちを伝えた
「一緒に…まだいたいからAさんの気持ち聞かないでついてきちゃったけど…いいの？おいらも…泊まって…」
A「…」
「Aさんが嫌なら別々の部屋にするよ？」
今度も黙ったまま…でも結構な勢いで頭を横にぶんぶんと振る
「ふふ、クラクラしちゃうって(笑)」
A「…いいの…」
「ん？」
A「一緒に…いてほしいから…」
「…うん…わかった」
「待ってて」って言うと、Aさんがチェックインを済ませにカウンターに向かう
確かにおいらが行くのはちょっとって思ったけど…
すんなりと行ってくれちゃうあたり、すげ〜そういう気遣いをさらっとできちゃう人なんだと、やっぱり改めて「いい」って思う
鍵を持っておいらの元に戻ってきたAさん
その手をまた後ろから絡め取り…Aさんの温もりを感じながらエレベーターに乗り込んだ
＊
沈黙の続くエレベーター内
一緒に壁に寄り掛かるように肩を並べる
すると突然…「ふふ」ってAさんが笑った
「どったの？(笑)」
おいらの横で微笑むその人を見つめれば…
A「大ちゃんの手…今日ずっと温かかったな…って思ったの」
「Aさんはちょっと冷たいね？」
A「大ちゃんの手があったかいんだよ」
「そっか」っておいらが笑うと「安心する手だね」って…Aさんも微笑んだ
いつの間にか泣いてた顔が笑顔になってて…
2人して部屋に向かう足取りは、とても軽かったと思う
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さくらさく(プロフ) - ゆみ☆さん» ゆみ☆さん☆コメントありがとうございます(*^_^*)
二人の雰囲気を大事にしてるのでそう言って頂けると嬉しいです♪ (2014年12月6日 8時) (携帯から) (
レス) id: b3d64df613 (このIDを非表示/違反報告)
さくらさく(プロフ) - 美唯さん» 美唯さん☆夢中になっちゃうのが絵描きさんかなぁと(笑)
あたしも書く時は夢中になります(笑) (2014年12月6日 8時) (携帯から) (レス) id: b3d64df613 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ☆(プロフ) - 二人の雰囲気が好きです！幸せな時間を過ごせますように！ (2014年12月3日 23時) (レス) id: 117d8666ed (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - やっぱり主人公さん夢中になってましたか(笑)絵かくのに!!でも電気付いてなくて不安になってる大ちゃんも可愛い(笑)続き楽しみです (2014年12月2日 20時) (レス) id: 14862b15c0 (このIDを非表示/違反報告)
さくらさく(プロフ) - 美唯さん» 美唯さん☆微笑ましいかも(笑)かわいいよね♪ (2014年11月29日 15時) (携帯から) (レス) id: b3d64df613 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらさく
| 作成日時：2014年10月17日 11時
