年下の仔犬 (ページ27)

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失礼

と心で呟きながら、缶を持った手を少しずつ剥がしていく

「…ヌナ」

「わっ」

起こしてしまった…

ゲームオーバーになった気分だ

「何してんの？」

「缶捨てようと思って」

「…なぁんだ」

俺も起きよと言って立ち上がった仔犬は、台所の方へ向かって行った

「このゴミ、1人でやったの？」

「あぁ、うん」

「起こしてくれれば手伝ったのに」

「お邪魔させて貰っといてそれは悪いよ」

「俺達が誘ったのに」

「いいの、楽しかったから」

仔犬は納得いかない様子で、缶のゴミ袋を開いて持っていた缶を捨てた

「てか、それいいね」

「ん？」

「髪」

自分の頭を指さしながら笑顔でそう言った

テキトーに結んだだけなんだけどな…

「下ろしてる方も好きだけど結んでるのも可愛い」

「…どうも」

やっぱり…女の扱いに慣れている…

「ヌナずっと起きてたの？」

「いや、ミンソク君にベッド借りてちょっと寝たよ」

「え、ミンソギヒョンのベッドで寝たの？」

「うん、雑魚寝はダメって言うから」

「確かに雑魚寝はダメだけど…俺のベッド使ってよ」

「さすがに勝手には使わないよ(笑)」

「じゃあ次から使って」

次からって……

「ね！」

「…はいはい」

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