年下の仔犬 (ページ22)

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「あの…ひとつ聞いていいですか？」

ジュンミョン君の一言で全員が静かになった

寝ている2人の寝息が聞こえるほどに

「Aさん、EXOって聞いたことありますか？」

「あぁ、何か聞いたことあるかも」

微かに耳にしたことがあるような…ないような…

「え、その程度？」

「う…うん、アイドルでしょ？」

「ちなみに、俺達がEXO」

「は？」

アイドルなの、この人達…

ギョンス君は真顔でこっち見てるし

ミンソク君は、うんと頷いてるし

仔犬はニコニコしながらこっち見てるし

だとしたら…

「ご、ごめんなさい…あんまテレビとか観なくて」

「や、大丈夫だよ(笑)」

「逆にそっちの方が接しやすい」

「確かに」

だから黒ずくめだったり、女の扱いに慣れてたり…するのかな？

あんなに遅くまで仕事してるって事は相当人気ってことだよね

てか、チャニョル君のちなみにってなんなの

「Aヌナって呼んでもいい？」

「え、あぁうん」

急に名前呼ばれたから驚いた

仔犬め…これがアイドルのテクニックか

「じゃあ俺も～」

「え、じゃあ俺も！」

「僕も」

…ギョンス君がそう言ってくれると何か嬉しい

「じゃあ…俺Aちゃんって呼ぼうかな」

「あ、うん好きに呼んで」

「…いいな、ミンソギヒョン1人だけ違う呼び方」

ぷくっと頬を膨らませた仔犬…コイツ…自分が可愛いと自覚しておるな…

さすがアイドル

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