年下の仔犬 (ページ13)

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「や、自分で転んだので謝らないでください」

「でも足怪我してましたよね…すみませんでした」

と言ってしゅんとなった

え、何この子……仔犬みたい

「大したことなかったので大丈夫です、心配かけてすみませんでした」

「や、こちらこそ…「ベク」

いつの間にかエレベーターに乗り込んだ9人の内の1人に呼ばれたであろうその人は

「あ、ごめん」

と、エレベーターの中の人達にそう言ってからこっちを向いた

…え

まだ何か…？

「行きましょ」

可愛らしい笑顔でそう言った

ますます仔犬にしか見えくなってきた

私より断然背は高いはずなのに…なぜだ…

「あ、はい…」

エレベーターち乗り込む際も、どうぞとレディファーストしてくれた

やはり…ホストか？

18階に着いて降りる時、なぜか気まずくて

「あ、じゃあ…失礼します」

といって軽く会釈しながら降りたら、中の10人も会釈してくれた

それから、なんとなくエレベーターの扉が閉まるまでその場で10人を見送った

…なぜこんなに気をつかわねばならんのだ

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