アクシデント7 ページ9
日頃から無駄遣いはしないようにと、注意しているでしょう。
それなのに貴方は＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿以下略。
いおりくんがお説教している間にマネージャーの三千円とお金を奪った男から三千円を貰った。
なんか経験豊富そうな男は文句を言わずに金を出してきた。
文句どころかお礼を言われた。あんな男前に言われたらテレるだろうが。
十龍之介というらしい。
「なぁリュ〜、いつになったら金くれるんだ？」
「え！？えーと、いつだろうね……？」
リュ〜にもわからんのか。
俺は人の財布から勝手に金を持っていくようなことはしない。直接貰いたい派なんです。
そのね？相手の手から自分の手に移されるあの瞬間、最っ高に気持ちいいの。
最っっっ高に！！
それはもう！巨乳な美女が俺に媚を売るのを見ているより気持ちいい！！
あぁ！！なんて素晴らしいの！！
LOVEお金！！世界平和よりお金！！
なんてったって、この俺、好きなタイプは福沢諭吉、樋口一葉、野口英世ですから。
良いよね！俺テストでこの3人だけは答えられるからな！！
あぁ美しい！！お金こそ芸術！来世に繋いでいくべき遺産！
「……おい大丈夫か？」
「全然。福沢諭吉さんが俺を誘惑する。」
「大丈夫じゃなさそうだな。ほれ。」
渡してきたのはなんと三千円……と五百円。
「何で五百円？」
俺としてはスゲー嬉しい。うおっ！しかもピン札じゃねぇか！！
野口英世さん、貴方は大事にされていたんですね！俺、嬉しいです！
「ジュース代。好きなもん帰りに買ってけば？」
「……あんた、名前は？」
「ん？二階堂大和。IDOLiSH7では最年長のお兄さんでーす。」
ヘラヘラと薄っぺらい笑みを見せる男。
普通の人間なら胡散臭いとあまり近寄らないが……。
「やまーと！ありがとう！大好きだ！」
俺は普通じゃないのだよ。
俺の中での良い人の基準、それはお金をくれるかくれないか。
やまーとは俺にわざわざジュース代としてお金を渡してくれたんだ。
悪い人のわけがない。
やまーと大好き！
「やまーと！やまーと！ジュース買ってきていいか！？」
「やまーとってなんだよ……」
「やまーと！！」
「はいはい。行ってこい行ってこい。迷うなよー」
「おう！」
帰ってきたときには説教終わってっかな？
終わってると良いなぁー。
「お、あそこ近道じゃん。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 131人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
聖泉 - おもしろいです！更新、頑張ってください(^^)楽しみにしています！ (2017年2月3日 19時) (
レス) id: b0c24886c2 (このIDを非表示/違反報告)
うさP - 続きめっちゃ楽しみにしてます( ＾ω＾ ) (2016年12月5日 22時) (レス) id: 8820cb6c20 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：春風 | 作成日時：2016年10月7日 17時
