寮 ページ16
広いリビング、綺麗なキッチン、身体を伸ばせるソファー。
そこに寝転がる俺。
すげーフィットしてる。
ここはいおりくんが暮らしている寮らしい。めちゃ豪華だな。
「もうすぐ学生組が帰って来ますからね」
「うーい」
何故俺がここにいるかと言うと、簡単に説明するとまた土下座したのだ。また。
大事なことだから２回言ったぞ。
だが今回はつむちゃんも忙しかったらしくこの間みたく店に入る余裕がなかった。
財布を持ち歩かない主義の俺はいつも通り腹鳴らして子供の相手かとがっかりしたが簡単なものなら作れますというつむちゃんの言葉で取り敢えず寮までついてきたのだ。
学生組っていおりくん達だよな？
最近会わないんだよ何故か。
そうこうしている間につむちゃんが美味しそうなチャーハンとわかめスープを持ってきて机の上に置いた。湯気出てる温かそう。
ソファーの下に座っていただきますと手を合わせ、スプーンを取りまずチャーハンを一口。
「……チャーハンだ」
普通の、極々一般的な、高級食材も入っていない、只のチャーハン。
「お口に合いませんでしたか？」
「めちゃ美味しいよ」
不安そうに俺の食べる様子見るつむちゃん。不味くない。めちゃ美味しいから安心して。
スープも只のわかめスープ。特別感が欠片も感じられない素朴な味わい。
別にボロクソに言ってるわけじゃない褒めてるんだこれでも。
俺は普通の味が好きなんだ。別に凝ってなくていいし高級じゃなくていい。素朴な味を俺は求めてる。
「つむちゃんまた作ってくれる？」
「はい！お腹が空いたら是非来てください！！」
「それじゃ俺、朝昼晩と来ちゃうよ！」
これホント。本気と書いてマジと読む。仕事があるときは無理ですけどって？大丈夫だよ待ってるから。
今日もうここに居座るわ。
＿＿＿＿＿＿＿＿
「貴方なんでいるんですか！？」
「ひーちゃんおひさー」
「おひさー」
「なんで今日学校来なかったの？」
「だって今日開校記念日なんでしょ？」
「何言ってるんですか開校記念日なんて２ヶ月も後ですよ。」
「あれ？皆言ってたぞ？」
「誰ですか皆って」
「公園の小学生。」
「馬鹿ですか貴方。開校記念日がどこも一緒なわけないでしょう」
「ええ！？そうなの！？」
終わり
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聖泉 - おもしろいです！更新、頑張ってください(^^)楽しみにしています！ (2017年2月3日 19時) (
レス) id: b0c24886c2 (このIDを非表示/違反報告)
うさP - 続きめっちゃ楽しみにしてます( ＾ω＾ ) (2016年12月5日 22時) (レス) id: 8820cb6c20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春風 | 作成日時：2016年10月7日 17時
