学校 ページ12
「いおりくーんいおりくーん！」
「コラ待て響可瀬ぇぇ！！」
「いおりんあれほっといていいの？」
「良いんです。さあクラスに戻りますよ。」
本当に同じ学校だったなんて……！
今の一織の心情を表すならこうだろう。
確かに四葉さんが知っていると言っていましたけどっ！
荒ぶる気持ちを落ち着かせる為に深呼吸をする。
冷静さを取り戻した一織はこれからの動きを決める。
まずは出来る限り響可瀬さんを避けなければ。あの人と関わるとろくなことがない。
「いおりくんってば何で無視するの？」
「ひーちゃんおひさー」
「おひさー」
……それから……って、
「なんで着いてくるんですか！？」
クラス違うでしょう！と怒る一織に理音は手を差し出す。
「学校一緒だからさ、よろしくねって言いに来たんだ」
理音の困ったように目を反らしながらしどろもどろに話す。
この人以外に律儀な人ですね……
軽く安心した一織は差し出された手に己の手を重ねた。
するとどうだろう。
一織が手を重ねた瞬間理音の手首が外れたのだ。
「なっ……！？」
「うわあっ！！」
慌てて手を放す一織と尻餅をつく環。
そして「ばぁっ！」と袖の中から自分の手を出す理音。
ケラケラと笑う理音を見ながら一織と環は唖然と落ちた手首と理音の手を見比べる。
「ぶふっ！大丈夫？」
お腹を抱えながら一織に問いかける理音はまだ笑いが治まっていない。
数秒の間で何があったのか時間差で笑いがきたのか知らないが今では床に倒れて大笑いしている。
若干過呼吸気味にひーひー言ってるが平気だろうか。
「ひーびーかーせぇー！！」
「うげっ」
その内理音を追いかけていた教師が理音の首根っこを引っ張りながら歩いて行く。
「反省文15枚まだ書いてないだろ！」
「えー！書いただろ！」
「ただひたすら『俺は悪くない！』を15枚分な！！書いた内に入らねぇよ！」
「なんだとぉっ！あれ大変だったんだぞ！」
「知るか！！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
その日の夜、寮にて。
「一織ー！」
「何か」
「？なんか怒ってる？」
「怒ってません！」
「怒ってるだろ！！」
「怒ってないっていってるでしょう！？」
「イチの奴今日は一段と荒れてんな〜」
「oh、イオリ激おこぷんぷん丸ですね？」
「うるさいんですよ！」
一織は一段と荒れていたとかなんとか。
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聖泉 - おもしろいです！更新、頑張ってください(^^)楽しみにしています！ (2017年2月3日 19時) (
レス) id: b0c24886c2 (このIDを非表示/違反報告)
うさP - 続きめっちゃ楽しみにしてます( ＾ω＾ ) (2016年12月5日 22時) (レス) id: 8820cb6c20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春風 | 作成日時：2016年10月7日 17時
