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キャラバンに戻るとちょうど監督の携帯が鳴る。
吉「響木監督からよ。北海道白恋中のエースストライカー吹雪士郎を引き入れ、戦力アップを図れとのことよ」
皆が吹雪士郎の情報を音無さんから聞いている時、私は窓の外を眺めていた。
染「熊殺しの吹雪？」
鬼「1試合10点をたたき出した？」
風「熊よりでかい？」
一「ブリザードの吹雪の異名を持つ」
栗「噂ばっかりでやんス」
公式試合記録も何も無いのか。
響木さんはどうやってこの情報を掴んだのかな。
円「よーし！その吹雪って奴の実力をこの目で見極めてやろうぜ！」
夜になり、数人が寝ている中、壁山くんと円堂くんのいびきがうるさい。
その時、財前さんの電話にコール音が。
塔「え！？パパが見つかった！？」
どうやら総理大臣が見つかったらしい。
でも円堂くん達と戦うため、イナズマキャラバンに残ると言った。
皆が寝静まった頃、監督に話し掛ける。
『監督、どうして豪炎寺くんを外したんですか』
吉「…彼を守るためよ」
守る、ため。
『監督は使えない奴はキャラバンを降りてもらうと言いましたよね。…どうして私を置いておくんですか』
吉「あなたが抱えているもの、それはここじゃないと取り除くことはできない、そう思ったからです」
私は薄く笑った。
『私が準備出来ていなくても、出さざるを得ない状況になったら』
吉「使うわ。あなたを」
私はそうですかと答え自分の席に戻り、瞼を閉じた。
朝、目が覚めるとキャラバンは東京の総理大臣官邸の前にいた。
財前さんが総理に会いに行くことを円堂くんが提案したらしい。
財前さんがイナズマキャラバンに参加することを許してくれたらしく、私達は山道を進んでいた。
吉「ずっと車に乗っているばかりじゃ体が鈍るわ。練習をしましょう」
音無さんが特訓メニューがあると言っても皆は無視。
吉「いいわ、だったら自主トレをしてもらうわ。この山の自然を相手に」
それなら、と皆はそれぞれ出て行き、1人残った私。
吉「あなたもボールを蹴りなさい」
私は無言でボールを受け取ると外に出た。
森に進み、木に向かってボールを蹴る。
ぽん、と木に当たり自分の足元に返ってくる。
『なんで私は、ここにいるのかな』
稲妻町にいるときは響木さんにパス練習に付き合えと言われて付き合っていた。
響木さんは私が変わるために、様々な事をしてくれた。
それでも変われなかったのは、私の意思が弱いからだ。
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しおらん(プロフ) - 凄くいいです!!無印大好きなので続きとても気になります!!更新頑張ってください!! (2022年11月30日 16時) (
レス) @page19 id: d42d8a020d (このIDを非表示/違反報告)
円堂天利(プロフ) - 私も無印大好きです！更新頑張ってください！ (2019年12月21日 20時) (レス) id: 4b53f6d2dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水月 | 作成日時：2019年4月2日 21時
