人生イージーモードになりたい。【WT】

６ ページ6

.




今日も帰りのHRが終わり、大きな欠伸が零れる。


『うーん疲れた！』

「あんたほとんど寝てたでしょ」

呆れ顔の友人が隣に居るが、気にせず荷物をいそいそとまとめる。

「今日も任務？」

『うん、明日はちゃーんとカフェ行くから空けてあるよ』

にこりと笑ってVサインをするとさすが、たのしみにしてるね！と残して部活へと足を運ぶ彼女を見送り、本部へ歩く。


息をするようにデイリークエストを消化し、換装後大きな欠伸と共に集合場所へ向かう。

ポジションによってはアタッカーとか、あとシューター？はやった事ないけど他の隊とのバランスもあるだろうから出来るようになったほうがいいのかなぁ、なんて思っていると到着。

「今日の飯、肉うどんと天ぷらうどんどっちがええかな」

「好きな方食べたらええんちゃいます？」

「どっちも好きやから聞いてんねん」

「俺きつねうどん食べたいっす！」


関西弁っぽい人達うどんの話しで盛り上がってて気づいてないけど話しかけていいのかな。


『こんにちはー』

「うお！？あ、今日任務一緒の子か！」

『宮村です』

よろしくお願いします、と頭を下げるとよろしゅうなとそれぞれオペレーターの細井さんを含めた皆が名前を名乗って返してくれた。


「俺もスナイパーなんやけど、はじめましてやなぁ」

昨日東さん達にしか会ってないし、そんなに情報って広まらないものだよね。

「そういやなーんか見たことあるなあと思っててん、宮村ちゃんC級のブースでちょこっとだけ見たわ！スコーピオン使ってた子やん」

俺の目にはめっちゃ強かったように見えたで、と生駒さんがキメ顔でこちらを見てくる。

『一昨日Bに上がってすぐスナイパーに転向させて貰ったのでスナイパー訓練とかは参加したことないんです』

一応ちゃんと戦力にはなると思います、と続けると頼もしいなあと言ってくれて一安心。


指示された持ち場に向かうためグラスホッパーを起動する。

「お、グラスホッパー使うんや。隠岐とオソロやん」

「全然おらんから仲間できたみたいで嬉しいっすわ」

スナイパーで使う人はほぼ居ないと昨日教えてもらったし隠岐くんは珍しいんだろう。使い方とかこっそり見ちゃお。

少しの間お話に混ぜてもらったけどみんな面白くていい人だった。


《門発生》


(来るで、マークつけといたから確認してな)

『宮村了解』



.

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←５

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す