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ジョングクくんが留学する。
そんなこと聞いてない。
カトクを開いた。
もちろんジョングクくん。
《留学するの？》
ちょっとするとすぐ返信が来た。
《はい》
それだけ。
たったそれだけ。
ずぅん、と気持ちは重くなる。
それどころじゃない。
よくわからない鉛のような感情に縛られて、私は動けなくなった。
ジョングクくんはもう私のことなんてどうでもいいんだろうか？
なんで私に教えてくれなかったの？
聞きたいことはたくさんある。
でも怖い。
私の前から彼が消えてしまう事実。
それに加えて、もしジョングクくんがもう私なんて好きじゃなくなっていたら…。
もしかしたら、もう彼女がいるかもしれない。
彼が私の家に来たのは先週の火曜日が最後。
まさかその間に…？？
「このままでいいの？」
そう言ったのはジニだった。
「付き合わないの？」
「…でも、」
でも、私たちは賭けをした。
私は絶対に自分から彼に告白なんてしない。
なんてこと。
ずっと平凡な日々が続くと思っていた。
だからきっといつも気楽に2人で過ごして来たのだ。
その平凡な日々に終わりが近づいている。
「とにかく、私…ジョングクくんと話してくる」
そう言って食堂を飛び出した。
どこにいるの？
誰といるの？？
何をしているの？
私の知らないジョングクくんの顔を見るのはちょっと怖い。
中庭に行くとジョングクくんではないけれど音楽研究部の人がいた。
ユンギさんだ。
「オッパ！」
思わず呼んだ私の声に、前を歩いていたユンギさんは驚いて立ち止まる。
「どうした？」
「あの、ジョングク、のことで…」
「あー…」
察したのだろうか。
ユンギさんは頭をかきながら私から目を逸らした。
「留学、だろ？」
「はい…」
「結構前から決めてたみたいだぞ」
「結構、前？」
「おう。ナムジュンが家庭教師してた時からって」
確かに、思い返してみればジョングクくんは英語を重点的に勉強してた。
こんなにする？と言うくらい。
そういうことだったの？
でも、なんで言ってくれなかったの？
「…まあ、最初は言おうとしてたみたいだぞ」
「じゃあ何で…！」
「それは本人から聞いた方がいいんじゃないか？」
ユンギさんは乱暴に私の頭を撫でた。
「おまえ今すごい泣きそうだけど、大丈夫？」
「大丈夫じゃないです」
「はは、俺にしとけば良かったのに」
そう言ってユンギさんは私の背中を押してくれた。
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ソラン(プロフ) - kuniさん» コメントありがとうございます！最後まで読んでもらえて光栄です^o^こちらこそ、ありがとうございました！ (2018年9月3日 23時) (
レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
kuni(プロフ) - 感動とドキドキをありがとうございました☆ (2018年9月3日 18時) (レス) id: 55aa09b952 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - まななさん» コメントありがとうございます^ ^最後まで読んでもらえて嬉しいです！これからも頑張ります〜！ (2018年8月31日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
まなな - すごく感動しました！！ずっと、ドキドキもしてました笑いいトーリーですね！これからも頑張ってください！ﾌｧｲﾃｨﾝ！ (2018年2月18日 21時) (レス) id: edb3cec0d0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - てぃもさん» コメントありがとうございます！読み返してもらえるなんて感激です！！ (2018年1月3日 15時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2017年4月9日 1時
