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「嘘…」
早めの夕ご飯を食べてジョングクくんの家に向かおうとして、思わず顔を歪めてしまう。
土砂降りだった。
「ええ〜。昼間はあんなに晴れてたのに…」
夕立ちだろうか？
すぐ止む？
でもそれを待っていたら完全に遅れてしまう。
ジョングクくんの大好きなお団子だって固くなってしまう。
思い切って、傘をさして外に出てみる。
傘が意味をなさないくらいの雨だ。
「あー、せっかく化粧直したのに…」
ジョングクくんに会うからって、わざわざやり直した化粧。
きっと彼の家に着く頃には落ちかけているだろう。
心なしか風も強くなってきた。
必死に傘が折れないようにするけれど、代わりに私は雨に打たれる。
「最悪…」
ジョングクくんの家に着く頃にはびちゃびちゃだった。
黒い服でよかった。
白い服だったら完全に下着が透けていただろう。
ピンポーン、といつも通りのインターホンの音。
ドタドタドタ！と激しい足音が近づいて来て、勢いよく扉が開いた。
「ヌナ！大丈夫！？」
「大丈夫じゃない〜」
「だよね」
笑って、ジョングクくんはあらかじめ用意してあったらしいバスタオルを私に被せてくれた。
「カトクで無理してこなくて良いって言ったのに」
「えっ嘘」
慌ててスマートフォンを開く。
確かに彼からカトクが来ていた。
「全然見てなかった」
「だと思いました」
わざとらしく肩を落とすジョングクくん。
「あ、これ今日の」
「わっ、やった」
お団子の入った袋はずぶ濡れだった。
それを気にせず、ジョングクくんは袋から早速出してうきうきしている。
「ヌナ、俺のTシャツ貸すから服脱いで」
「ええっ！」
「なんでそんな恥ずかしがるんですか」
バカにしたように私を見下す彼にちょっとムッとする。
「脱げなんて言われたら恥じるよ」
「まあ確かに恥じない女の人は嫌ですね」
そう言って彼は私の服を脱がせるのを手伝う。
というか、脱がしてくれた。
「下着も濡れてます？」
「う、うん…」
「はい脱いで」
…ブラジャーはまたたく間に外された。
「どうぞ」
そう言って渡されたのは同じく黒で無地のTシャツ。
「ありがとう…」
割と厚手だから大丈夫かな。
下はショートパンツだったからそこまで濡れていないのが救いだ。
さすがにジョングクくんもそれは脱げとは言わなかった。
「ヌナ、えろい」
そ、そんなこと言われても…。
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ソラン(プロフ) - かんなさん» コメントありがとうございます〜！テヒョンの作品も読んでくれたんですね(;o;)嬉しいです！更新は遅くなってしまいますが、これからも頑張ります！！ (2017年4月4日 1時) (
レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - 今までのテヒョンのお話も大好きで読んでいました。ソランさんの作品はキュンとしてすごく切なくて引き込まれます。これからも楽しみにしています。頑張ってください(*^^*) (2017年4月3日 0時) (レス) id: 7593378807 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - みいさん» コメントありがとうございます！本当ですか〜！嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - しーさん» コメントありがとうございます！嬉しいです〜(;o;)お気遣い感謝します！これからも頑張ります！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
みい - やばい。めっちゃキュンキュンする。 続きが楽しみです！ (2017年3月28日 19時) (レス) id: aeaf7211ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2017年3月6日 14時
