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「やっぱり肉ですよね！」
目の前ではキラキラした目で肉を見つめているジョングクくん。
私を見る時の目と肉を見る時の目が一緒な気がするんだけど…気のせい？
慶州でも有名だと言う焼肉屋さんに来た。
来る前からジョングクくんは目星をつけていたらしい。
肉の頼み方からして、かなり焼肉屋さんに行くんだろうなと思った。
今だってじっとタイミングを見計らっている。
「ジョングクくんお肉好き？」
「当たり前じゃないですか！嫌いな人います？」
「友達にいたよ」
「！？！！」
ジョングクくんがこの世の終わりのように絶望した顔になるから思わず吹き出してしまった。
そんなに好きなんだね。
「人生損してますね」
「それは分かる気がするけどね」
「あ、ヌナ。これちょうど良いですよ」
トングを慣れた手つきで扱い、私の受け皿に美味しそうな羊肉を乗せてくれた。
最初に自分で食べればいいのに。
こうやって地味に私に気を遣ってくれている。
優しい。
「いただきます！」
こう言う時は素直に食べよう。
口の中に広がる味に自然と目を瞑る。
「んーー美味しい〜〜！」
「ヌナ幸せそう」
ははは、とジョングクくんは笑顔になる。
くしゃっとしたその笑顔。
なんて可愛いんだろう。
「私はお肉も好きだけど、ジョングクくんの方が、好きだよ…。な、なんてね！！」
なんて事を言ってるんだ私は！！！
なんて恥ずかしいセリフを…！！！
途端に恥ずかしくなって、顔を隠す。
顔が火照る。
「…」
ジョングクくんを指の間からチラッと見ると、目をまん丸にして動きを停止していた。
うぅ、引いてる。
「…ヌナ」
「は、はい…」
「好きです」
「っ、はい」
「好きです。大好きです。世界で一番。この世で一番。…Aが好き」
ぶわっと身体中が熱くなる。
Aって、呼んでくれた。
ヌナでもさん付けでもない。
それがなぜがすっごく嬉しい。
おかしいけど、涙が出そうになった。
「すごく。嬉しい」
やっとの思いで声に出した。
たくさん伝えたいのに、言葉にできない。
もっともっと私の、きみへの想いを伝えたい。
なのに言葉にするのは難しい。
「俺も。めちゃくちゃ嬉しい。です」
パッと顔を上げると、ジョングクくんも顔を赤くしていた。
彼も私と同じ気持ちなんだろうか。
そう気づいた時、この上ないくらいの幸せを感じた。
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ソラン(プロフ) - かんなさん» コメントありがとうございます〜！テヒョンの作品も読んでくれたんですね(;o;)嬉しいです！更新は遅くなってしまいますが、これからも頑張ります！！ (2017年4月4日 1時) (
レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - 今までのテヒョンのお話も大好きで読んでいました。ソランさんの作品はキュンとしてすごく切なくて引き込まれます。これからも楽しみにしています。頑張ってください(*^^*) (2017年4月3日 0時) (レス) id: 7593378807 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - みいさん» コメントありがとうございます！本当ですか〜！嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - しーさん» コメントありがとうございます！嬉しいです〜(;o;)お気遣い感謝します！これからも頑張ります！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
みい - やばい。めっちゃキュンキュンする。 続きが楽しみです！ (2017年3月28日 19時) (レス) id: aeaf7211ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2017年3月6日 14時
