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着いてすぐに、駅からそう遠く離れていない距離にお餅屋さんを見つけた。
お土産にもなるそう。
「ジョングクくん、食べる？」
ポスターに写っているお餅を凝視しながらコクコク頷いた。
一番人気の可愛い色をしたものを２つ。
「あっちにベンチあるんだって。そこで食べよう」
店員さんに教えてもらった休憩できる公園へ向かい、2人で腰をかける。
「はい、どうぞ」
「いいんですか？」
「今日のおやつ。いつも持って来てるでしょ？」
「そっか」
にっこり笑って、ジョングクくんは一口お餅をかじった。
私も同じように齧る。
ほんのりした甘さと、ほどよい弾力に、思わず私たちは目を合わせた。
そして自然と溢れる笑顔。
「めちゃくちゃ美味しい！」
「ね！美味しい〜」
ジョングクくんはいつも通りぱくぱくと自分の分を簡単に食べ終わってしまった。
名残惜しそうに指をぺろぺろ。
「…いる？」
「えっ！ヌナのですよ！」
半分ちぎってあげると、最初はパッと笑顔になったくせにシュンとしながら手を振った。
「いいよ〜。私太っちゃうよ」
「ヌナはそんな気にするほどじゃないよ」
「気にする！」
「えぇ」
「いいから！」
「んぐっ」
無理矢理ジョングクくんの口に突っ込むと、戸惑いながらも完食。
「ジョングクくんが食べてるところ好きなの。
なんか嬉しくなるっていうか、幸せな気分になるの。だからたくさん食べて欲しいな」
ぶわっと赤くなるジョングクくんの耳。
ゆっくりと頬も赤みを帯びてくる。
「そんなこと言わないでくださいよ」
「なんで？」
「俺が太る」
「今痩せてるから大丈夫」
「俺痩せてないですよ！」
「そう？ジミンより…」
あ、
言っちゃった。
ジミンって。
元カレの名前を言うなんて。
「…」
ジョングクくんの動きが完全に停止した。
「ご、ごめん！」
「…なんで謝るんですか？」
「え、いや…」
「そう言えばヌナってヒョンの元カノでしたね。
忘れてました」
ふっ、と自嘲気味に笑ったジョングクくん。
気まずい空気が流れる。
どうしよう…。
どうしようもないんだけど…。
「Aヌナ」
「っ、え？」
「…なんでもないです。ごめんなさい」
「え、ジョングクくん」
「行きましょ！俺行きたいところたくさんあるんですよ！」
いきなりジョングクくんはベンチから立ち上がった。
さっきの空気はなんだったのか。
いつもの笑顔にホッとした。
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ソラン(プロフ) - かんなさん» コメントありがとうございます〜！テヒョンの作品も読んでくれたんですね(;o;)嬉しいです！更新は遅くなってしまいますが、これからも頑張ります！！ (2017年4月4日 1時) (
レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - 今までのテヒョンのお話も大好きで読んでいました。ソランさんの作品はキュンとしてすごく切なくて引き込まれます。これからも楽しみにしています。頑張ってください(*^^*) (2017年4月3日 0時) (レス) id: 7593378807 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - みいさん» コメントありがとうございます！本当ですか〜！嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - しーさん» コメントありがとうございます！嬉しいです〜(;o;)お気遣い感謝します！これからも頑張ります！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
みい - やばい。めっちゃキュンキュンする。 続きが楽しみです！ (2017年3月28日 19時) (レス) id: aeaf7211ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2017年3月6日 14時
