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そのあと、ジョングクくんの誘惑に負けて私はまた抱かれてしまった。
家庭教師の終わる10時までに終わったので急いで帰ったけれど…。
ぼーっと教授の話を聞き流して、ユンギさんになんと伝えようかと必死に考えた。
「好きな人ができました」
そう言ったら良いんだろうか？
ユンギさんのことはちゃんと昔と変わらず好きだけど、どこか違う。
恋とは違っていた気がする。
元カレのジミンが忘れられなかった私にナムジュンが紹介してくれた人。
ナムジュンの友人だったし、何よりも落ち着いている人だった。
だからすごく安心できた。
だからこんな形で別れることになったのは本当に申し訳ない。
ユンギさんは怒るだろうか？
悲しんでくれるだろうか？
「A…おい」
「えっ！？あ！ユンギさん！！！」
いつもの待ち合わせ場所であるベンチで空を眺めていたら、後ろから現れたユンギさん。
慌てて立ち上がると、膝の上に置いていたカバンが地面に落ちてしまった。
「慌てすぎ」
「ご、ごめんなさい」
呆れた様子のユンギさん。
2人で並んで座るベンチ。
ユンギさんも私と一緒に空を眺めた。
「話って？」
「はい…」
なかなか言い出せない。
ユンギさんと別れたい。
好きな人ができた。
何をどうやって話したらいいの？
「ユンギさん、」
「ん？」
小さい目をパチクリさせてユンギさんは私を見た。
この人と出会えて、私は幸せだったなあ。
「好きな人ができたんです」
「…」
「ごめんなさい。ユンギさん」
じわりと涙が浮かんでくるのが分かった。
でも泣いちゃいけない。
私に泣く権利なんてない。
「別れてください、ユンギさん」
「おう」
「へ」
ユンギさんは簡単に頷いた。
呆気にとられて私は思わずユンギさんを凝視する。
「好きな人ができたんだろ？」
「…はい」
「なら仕方ない」
「でもっ、」
「A、あんまり構ってやれなくてごめん。
恋人らしいこともできなかった」
「ユンギさんは悪くないんです！」
思わず大きい声でそう叫んだ。
「俺たちって、兄妹みたいだったよな」
「…はい」
「俺たちに恋愛は向いてなかったんだよ。俺たちは兄妹みたいにのんびりしてる方が合ってた」
「…ユンギさん」
「好きになった男の事で困ったらいつでも相談しに来いよ」
「オッパ…！」
思わずユンギさんに抱き着くと、苦笑いしながら頭を撫でてくれた。
私はユンギさんと付き合えて本当に幸せだった。
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ソラン(プロフ) - かんなさん» コメントありがとうございます〜！テヒョンの作品も読んでくれたんですね(;o;)嬉しいです！更新は遅くなってしまいますが、これからも頑張ります！！ (2017年4月4日 1時) (
レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - 今までのテヒョンのお話も大好きで読んでいました。ソランさんの作品はキュンとしてすごく切なくて引き込まれます。これからも楽しみにしています。頑張ってください(*^^*) (2017年4月3日 0時) (レス) id: 7593378807 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - みいさん» コメントありがとうございます！本当ですか〜！嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - しーさん» コメントありがとうございます！嬉しいです〜(;o;)お気遣い感謝します！これからも頑張ります！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
みい - やばい。めっちゃキュンキュンする。 続きが楽しみです！ (2017年3月28日 19時) (レス) id: aeaf7211ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2017年3月6日 14時
