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「ラップの大会ってなに！？」
「え？！知らなかったの？！」
私はいつもそう。
1人だけ知らないことが多い。
昔はハブられてるのかな？とか思って落ち込んだけれど、単に頭に入っていないか、聞かされてないか。
みんな悪気はないし、いつも私がぼんやりしているせいだろうなって思う。
私が顔に出してしまったのだろうか？
ホソクは慌てた様子で「言ってなかった？ごめんね？」と謝ってくる。
「いいよ〜。それより、そんな大会があるの？」
「あるよ！俺たち本格的に始めてさ。だから忙しくて」
「なるほど〜」
「ジニもウルもバイトもうしてるじゃん」
「うん」
「それでAはバイト探してたじゃん」
「うん」
「どう？家庭教師」
「ええ〜…」
私の反応に「なんで！！！」とホソクは大げさに頭を抱えた。
ナムジュンが今まで教えてきた子に勉強を教えるなんて…。
自分の知能レベルを思い知ってショックを受ける気がしてならない。
「時給高いよ」
「えっ！いくら？」
ヒソヒソ、と耳元で教えられた値段に私は絶句する。
「そ、そんなに？！」
「家庭教師ってそんなもんじゃない？」
「えええ」
「それで、A。どうする？やる？」
「…えっと」
「週3回。月曜、水曜、金曜。土日は無いよ」
「ううっ…」
「夕方6時から9時まで」
「や、」
「や？」
「やります…！」
「おおおおおお！！！」
ホソクは雄叫びをあげて椅子から立ち上がった。
食堂のおばさんたちは驚き過ぎて怒ることすら忘れてこっちを見ている。
恥ずかしいけど、割とよくある光景だからもういいや…。
「んじゃ、明日からよろしくね！」
「明日！？」
「明日、水曜じゃん」
「えええ…」
「住所とか必要なものは〜」
若干引き気味の私を他所に鼻歌交じりで予定を書いたスケジュール帳をめくるホソク。
驚くほど汚い字で色々書かれているのをぼんやり眺める。
あのイケメンくんの家庭教師かあ。
なんか緊張しちゃうなあ。
「け、化粧は今と同じ感じでいいかな？」
「は？何言ってるの？」
ホソクが眉を寄せて怪訝そうな顔で私を一瞥した。
そうだよね…。
別にそんなの意識する必要ないよね…。
でもあんなかっこいい子の隣にいるのに普通でいいのかな〜、なんて考えてしまう。
服はどうしよう？
髪型は？結ぶ？
香水は付けてもいいかな？
お菓子は持っていく？
「ちょ、A聞いてた？」
「うん〜」
「絶対聞いてないでしょ」
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ソラン(プロフ) - かんなさん» コメントありがとうございます〜！テヒョンの作品も読んでくれたんですね(;o;)嬉しいです！更新は遅くなってしまいますが、これからも頑張ります！！ (2017年4月4日 1時) (
レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - 今までのテヒョンのお話も大好きで読んでいました。ソランさんの作品はキュンとしてすごく切なくて引き込まれます。これからも楽しみにしています。頑張ってください(*^^*) (2017年4月3日 0時) (レス) id: 7593378807 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - みいさん» コメントありがとうございます！本当ですか〜！嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - しーさん» コメントありがとうございます！嬉しいです〜(;o;)お気遣い感謝します！これからも頑張ります！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
みい - やばい。めっちゃキュンキュンする。 続きが楽しみです！ (2017年3月28日 19時) (レス) id: aeaf7211ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2017年3月6日 14時
