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しばらく私たちはケーキの写真を撮ることに勤しんだ。
やっぱりしちゃうよね。
「よし、食べましょう！」
先ほどまで放置されていたフォークを再び握り、ジョングクくんは目を輝かせた。
「食べるのもったいないね〜」
「ですよね…。でも！いただきます！」
ガッ！と勢いよくうさぎの脳天に刺さるフォーク。
ああ、うさぎが…。
中にはイチゴが入っていた。
私もフォークで恐る恐る刺して割ってみる。
私の方にもイチゴ。
すでにジョングクくんはもぐもぐとケーキを食べている。
彼は食べている時、すごく幼くなる気がする。
一生懸命食べてる感じが可愛い。
「ジョングクくん、私の一口いる？」
「！」
無言でコクコク頷くジョングクくん。
そっとケーキを差し出すと、ちょっと驚いたような顔をした。
「どうしたの？」
「あーんってしてくれないんですか？」
「ええ！？」
「してください」
あーん、とすでに大きな口を開けて待っているジョングクくんに私はうろたえる。
「ど、どうぞ…」
ケーキを一切れ、フォークに刺してプレゼント。
魚のようにパクッと素早く食べられたケーキ。
「おいしい？」
コクコクとまた無言で頷く彼が可愛い。
嬉しそうに目を細めている。
「Aさんも食べます？」
「いいの？」
「いいですよー」
何も言っていないのに差し出されたフォークに乗ったケーキ。
控えめに口を開いてぱくり。
「んーおいしい」
「ですね」
にっこり笑うジョングクくん。
それから一口でケーキは全てジョングクくんの中へ。
「ごちそうさまでした！」
「いえいえ〜」
ジョングクくんはしっかり手を合わせて頭を下げた。
私も食べ終わり、時計を見る。
まだかなり時間はある。
前回のこともあって、なんとなく気まずい雰囲気。
しーんと静まり返る部屋。
(どうしよ…)
緊張しすぎて言葉が出なかった。
でも、聞きたいことはあった。
私以外にもたくさんの女の人がいるのか。
なんで私なのか。
彼のことをもっと知りたい。
いろんなことを教えて欲しい。
彼女のことも。
「ジョングクくん、」
「なんですか？」
戸惑いながらもそっと口を開く。
「なんで、私だったの？」
なんで彼は私を選んだんだろう？
前に運命とか言ってくれたけど、でも私はこう見えて運命とか信じないタイプなのだ。
ジョングクくんはぽけんとした顔で私を見た。
「人を好きになることに理由なんていらないですよ」
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ソラン(プロフ) - かんなさん» コメントありがとうございます〜！テヒョンの作品も読んでくれたんですね(;o;)嬉しいです！更新は遅くなってしまいますが、これからも頑張ります！！ (2017年4月4日 1時) (
レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - 今までのテヒョンのお話も大好きで読んでいました。ソランさんの作品はキュンとしてすごく切なくて引き込まれます。これからも楽しみにしています。頑張ってください(*^^*) (2017年4月3日 0時) (レス) id: 7593378807 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - みいさん» コメントありがとうございます！本当ですか〜！嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - しーさん» コメントありがとうございます！嬉しいです〜(;o;)お気遣い感謝します！これからも頑張ります！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
みい - やばい。めっちゃキュンキュンする。 続きが楽しみです！ (2017年3月28日 19時) (レス) id: aeaf7211ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2017年3月6日 14時
