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彼のたくましい腕が優しく私を包み込んだ。
触れるだけのキスが私の身体中に降り注ぐ。
彼の獣のように荒い呼吸がすごく近くで聞こえる。
繋がった部分から溶けていきそうで、
幸せすぎて、
とっても怖かった。
彼が動くたびに身体の奥が疼く。
彼と見つめ合うと身体の奥がきゅうっとなった。
そうすると彼は顔を苦しそうに少し歪ませる。
自分の声が恥ずかしくて必死に我慢した。
そんな私の口に彼は自分の指を突っ込んで来る。
噛まないように口を開けると自然と出てしまう声。
恥ずかしいけど、私の声で嬉しそうに動きを早める彼が愛おしく感じた。
「もう11時になりますね」
「…うそ」
「泊まっていってください。親は朝早いから、バレないですよ」
「…靴あるよ。玄関」
「あー。…いいじゃないですか」
「よくないよ」
「ずっと一緒にいたいんです」
ぎゅっと抱きしめられれば抵抗なんて出来ない。
筋肉がついた体が私を驚くほど優しく抱く。
ジョングクくんに抱かれたことに、後悔は無かった。
これで最後にする。
だから今だけは…。
自分が最低なのは分かってる。
ダメなことって。
なのに止められなかった。
むしろ嬉しくて仕方なかった。
人を愛することってこういうことなのかなって思う。
素直に、本心から、本能的にうごくこと。
彼を必死に求めていた。
「昨日、ヒョンから連絡きたんです」
「ホソク？」
「はい。なんか、Aさんが恋人と色々あったみたいって」
「…」
そっか。
昨日の夜のことだ。
私があんな風に衝動的にユンギさんを求めたことはなかったから。
家庭教師をやめたいって言った直後だったし。
「嫌なことがあったんですか？」
嫌なこと…。
なんて言えば良いのか分からず、私は黙りこくった。
「俺、自分でも驚くほどAさんを求めてるんです」
「…」
「初めて会った時から」
「…ジョングクくん、」
「これって、運命ですか？」
「ねぇ、ジョングクくん、」
ジョングクくん彼女いるじゃん…。
そう言おうと口を開いた時、ジョングクくんのスマートフォンの着信音が鳴り響く。
「…もしもし」
ディスプレイを確認し、私をチラリと見てから彼は電話に出た。
電話口から女の子の声。
どきりと心臓が大きく脈打った。
「明日？うん…いいけど…。わかった」
気怠そうに髪を掻き分け、彼は寝返りを打って私に背を向けた。
彼女だ。
そう思った。
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ソラン(プロフ) - かんなさん» コメントありがとうございます〜！テヒョンの作品も読んでくれたんですね(;o;)嬉しいです！更新は遅くなってしまいますが、これからも頑張ります！！ (2017年4月4日 1時) (
レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - 今までのテヒョンのお話も大好きで読んでいました。ソランさんの作品はキュンとしてすごく切なくて引き込まれます。これからも楽しみにしています。頑張ってください(*^^*) (2017年4月3日 0時) (レス) id: 7593378807 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - みいさん» コメントありがとうございます！本当ですか〜！嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - しーさん» コメントありがとうございます！嬉しいです〜(;o;)お気遣い感謝します！これからも頑張ります！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
みい - やばい。めっちゃキュンキュンする。 続きが楽しみです！ (2017年3月28日 19時) (レス) id: aeaf7211ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2017年3月6日 14時
