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またドキドキする心臓。
インターホンを押すと聞こえてくる足音。
「いらっしゃいAさん」
「こんばんはジョングクくん」
ちゃんと笑顔ができていただろうか？
アイドルの握手会とかに並んでるファンの人たちも、たくさんドキドキして、不覚にも不恰好な笑顔を見せているに違いない。
「今日はチョコレート持って来たよ」
「えっ！やった！」
袋を差し出すと光の如く私の手からそれは奪われた。
笑いながら「美味しそう〜！やったー！」と既にテンションを上げているジョングクくん。
いつも通り彼の勉強机の前に2人で並ぶ。
さっそく私があげたチョコレートを頬張るジョングクくん。
無言で一生懸命口を動かす彼はどこか小動物のよう。
「ねえAさん」
「ん？」
チョコレートを食べるのをやめて私と向かい合う。
心臓がまた激しく動き出す。
「Aさん彼氏いるの？」
「え？」
いきなりの事で声が出ない。
ぽかんとする私とは違って彼は真剣な眼差しで私を見つめている。
緊張しているはずなのに、彼と交わる視線は逸らせない。
「なんで黙ってるの？」
余裕のある微笑み。
ぞくりとした。
「…い、いるよ」
自分でも驚くほどか細い声。
きっと声の震えに彼も気づいたに違いない。
私の答えに彼は苦笑いした。
「やっぱり」
「…」
「Aさんなら彼氏いるよね」
どう反応していいのか分からず、私は少しだけ俯いた。
「なんかムカつく」
「えっ？」
ジョングクくんのぼそりと言った言葉に耳を疑った。
ムカつく？
なにが？
「彼氏さんはAさんを独り占めできるんだね。
それってずるい」
「なにいって、」
「でも俺、1週間のうち3日も、3時間Aさんを独り占めできるんだね」
「えっ、と、、」
にっこり笑うジョングクくん。
彼は何を言ってるの？
頭がぐるぐるして、言ってる意味が理解できない。
「なーんてね」
「えっ？」
くしゃっと満面の笑み。
「俺のこと、意識してくれました？」
「えっ？」
「ふふっ、Aさんおもしろいから。俺好き」
「えっ、えっ、」
「ね、Aさん。今日は英語教えてよ」
「…え、と、うん」
「ありがと〜」
ポカンと呆けたままの私を他所に、彼はノートと参考書を取り出した。
適当に机に並べられていくそれらを見ながら、私は必死に現状を理解しようとした。
さっきのは、なに？？？？
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ソラン(プロフ) - かんなさん» コメントありがとうございます〜！テヒョンの作品も読んでくれたんですね(;o;)嬉しいです！更新は遅くなってしまいますが、これからも頑張ります！！ (2017年4月4日 1時) (
レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - 今までのテヒョンのお話も大好きで読んでいました。ソランさんの作品はキュンとしてすごく切なくて引き込まれます。これからも楽しみにしています。頑張ってください(*^^*) (2017年4月3日 0時) (レス) id: 7593378807 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - みいさん» コメントありがとうございます！本当ですか〜！嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - しーさん» コメントありがとうございます！嬉しいです〜(;o;)お気遣い感謝します！これからも頑張ります！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
みい - やばい。めっちゃキュンキュンする。 続きが楽しみです！ (2017年3月28日 19時) (レス) id: aeaf7211ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2017年3月6日 14時
