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ユンギさんのことは好きだし、このままが良い。
ジョングクくんのことは考えないようにする。
すぐに諦められるなんて思ってないけど、彼女がいるって知ってしまえば…。
これってすごくワガママだよね。
ジニが言うにはジョングクくんの彼女はすごく可愛い女の子らしい。
コンビニの常連さんで、よくジニと話す時にジョングクくんの自慢をするって。
そんなことを聞いてしまえば、私はジョングクくんのことを諦めるしかないと思う。
というか、私のしたことは浮気だ。
自分が許せない。
ジニとウルは私の味方だと言ってくれた。
でも明らかに悪いのは私だ。
「私、家庭教師やめる」
「それでいいの?!」
「A、恋に落ちちゃうのは仕方ないことだよ…」
いつも私の心配をしてくれる友達に涙が出そうになった。
必死に堪えて前を向く。
「明日、言ってみる」
ホソクには悪いけど、ジョングクくんとこれ以上会ったらいけないと思う。
家庭教師なんて誰がやっても良いんだし。
ホソクはたくさん友達いるし。
新しい家庭教師はすぐ見つかるよね。
「A、なにか進展あったら教えてね」
「えっ、う、うん…」
「これ、私たちの内緒ね!ユンギさんにも!」
「ありがとう…」
3人で指切りした。
「えっ、A、家庭教師やめるの?」
ホソクに電話をするとしょんぼりとしていた。
今夜もラップをしているのか、遠くから音楽とナムジュンの声が聞こえて来る。
「うん…。やっぱり私には向いてないから」
「ほんとに?」
「とりあえず明日、ジョングクくんに言ってみる」
「わかった、じゃあ詳しくは後日よろしくね」
電話を切る時に後ろからユンギさんの声が聞こえてきてどきりとした。
早くユンギさんに会いたい。
私をユンギさんでいっぱいにして欲しい。
ジョングクくんが入り込めないくらい。
強く抱きしめて欲しいし、キスしてほしい。
とにかくユンギさんに会いたい。
「私、会いに行ってくる」
「えっ!」
「ちょっとA!」
2人を無視して私は部屋を出て走った。
ユンギさんがいつもいる所なら知ってる。
きっとそこだ。
駅前の公園。
そこでユンギさんはよくラップをしてる。
化粧が落ちてしまうのも構わず走り続けて辿り着いたそこからは予想通りに3人の声。
「ん?あれ?A」
先に気づいたのはホソク。
後ろを向いていたユンギさんが振り返った。
「…A。どした?」
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ソラン(プロフ) - かんなさん» コメントありがとうございます〜!テヒョンの作品も読んでくれたんですね(;o;)嬉しいです!更新は遅くなってしまいますが、これからも頑張ります!! (2017年4月4日 1時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - 今までのテヒョンのお話も大好きで読んでいました。ソランさんの作品はキュンとしてすごく切なくて引き込まれます。これからも楽しみにしています。頑張ってください(*^^*) (2017年4月3日 0時) (レス) id: 7593378807 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - みいさん» コメントありがとうございます!本当ですか〜!嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - しーさん» コメントありがとうございます!嬉しいです〜(;o;)お気遣い感謝します!これからも頑張ります! (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
みい - やばい。めっちゃキュンキュンする。 続きが楽しみです! (2017年3月28日 19時) (レス) id: aeaf7211ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソラン | 作成日時:2017年3月6日 14時