「全てを捧げてくれた人＋」19 ページ41
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強張る彼の体にそっと触れる。
優しく撫でると戸惑っていた瞳が揺らぐ。
「私のこと、もう女として見えない？」
「ちがうっ…」
そう言いつつ彼は怖さから手を出してくれない。
はしたないかもしれない。
でも私は彼に抱かれたかった。
好きな人に抱いて欲しいと思うのは、あたり前でしょう？？
だから、
彼が抱いてくれるなら…
少しくらいの嘘、いいよね？
「私、ジョングクに抱かれたの…」
「……は？」
空気が変わったのが分かった。
いつかも感じたことがある、周りが凍りつくようなかんじ。
「ごめん、寂しかったの。ジョングクのこと、好きにはなってないよ？でも、」
「なにそれ…」
「本当にごめんね。だから、私、この体、テヒョンのモノにして欲しいの」
「…」
「このままじゃ嫌だよ。テヒョンのモノになりたいの」
次の瞬間、びっくりするほど乱暴なキスをされた。
無理やり口の中に舌を入れて来る。
「ま、まって…」
「黙って」
ブチ、と嫌な音がして目線を下げると下着がフォックを無視されて脱がされていた。
パンツはふくらはぎ辺りに引っかかっている。
彼もいつの間にか裸になっている。
あの頃よりも柔らかい。
あの頃よりも色白だ。
「Aは俺のだから」
「わかってる…」
「許さないから」
「…許さないで」
優しく抱き締められ、そしてやっとこの夜私は彼に抱かれた。
眼が覚めると私は強く抱き締められていた。
お互い裸だから、彼の体温をじかに感じる。
あたたかい。
下半身の感覚がおかしいのは抱かれた証拠だ。
じんわりと幸せを感じる。
昨日の夜のことを思い出して思わず彼をギュッと抱き締め返した。
「おはよ」
「わ、起きてたの？」
「今起きた」
「ご、ごめん」
「ううん」
甘えるように彼は私の鎖骨に顔を埋める。
「あのね、テヒョン」
「ん？」
「昨日の嘘」
「？」
「ジョングクに抱かれたって、嘘なんだ」
「…え」
「抱かれたことなんてないんだよ」
ぽかんと彼は口と目を大きく開けて私を見つめた。
「ほんと？」
「うん。嘘ついたら抱いてくれるかなって」
「うわー。まんまと俺引っかかったってこと？」
「そうだよ」
彼は起き上がって頭を抱えて唸る。
かわいそうだけど、テヒョンも嬉しそうだ。
よかった。
「でも許さない」
「えっ」
「めちゃくちゃムカついたから」
その後、朝なのに彼は私を激しく抱いてくれた。
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優桜(プロフ) - 更新してくださって本当にありがとうございます(T ^ T)そして完結おめでとうございます！！2人が幸せになれてとっても嬉しいです…！！ソランさんの新作楽しみにしてますね！ (2020年12月7日 17時) (
レス) id: bc64499760 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - 皆さんお待たせいたしました！本当に長いことお待たせしてしまい、大変申し訳ないと思っております…(T ^ T)全部書き切ることができてスッキリしました！またちょっとお休みして、新作も書き進めて行けたらなと思います。ですのでまたいつかお会いしましょう〜 (2020年12月7日 12時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
うみ - この作品、一番好きだったので続編とても嬉しかったです。ほんとにキュンキュンします。テテカッコ良すぎです！更新頑張ってください！ (2018年3月5日 7時) (レス) id: 8e28afa81e (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 両作品とも、ほんとに大好きです(;Д;)(;Д;) (2017年9月27日 16時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
どぅぶ - キュンキュンしすぎて死にそうです。大変ですが更新頑張ってください!! (2017年9月11日 2時) (レス) id: 1b67b0d428 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2017年5月14日 21時
