「全てを捧げてくれた人＋」10 ページ32
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それから1ヶ月。
彼とは何もない。
おはようのキスとか、たまに気が向いた時のキスはよくある。
ぎゅっと抱き締め合うことはもっとたくさんある。
なのにS E Xだけない。
一緒に寝ているのに。
なぜなんだろう。
うんうん唸りながら昼食を作る。
足元ではチキンを狙ったブイ。
目の前には同じくチキンを狙ったキム テヒョン。
「さっきから眉間にシワが寄ってるよ」
「気にしないで」
あなたのことで悩んでいるのよ。
そう言ってしまおうかな。
カウンターキッチンは彼も私もお気に入りだ。
一緒に料理も出来るし私の調理している姿を彼は目の前でじっと見ている。
「手伝う？」
「ううん。もうサラダをあえるだけだから」
「ふーん」
サラダを手作りのソースと混ぜているとインターホンが「ピンポーン」と鳴った。
私も彼も動きを止める。
目を合わせる。
「誰だろう」
「…テヒョン」
「見てくるから待ってて」
「うん。気をつけてね」
彼は慣れたように足音を消して玄関へ。
怖くて思わず足元のブイを抱き締めた。
大きくなったブイはあの頃よりも抱くのがたいへんだ。
「Aちゃーーーーん」
「、？！」
ドドドド！！と凄い勢いでリビングに現れたのはジンさんだった。
「あ、お久しぶりです！」
「久しぶり〜〜！！」
がばっ！と私に抱き着くジンさん。
慌てて後ろを向くと彼は案の定すごい顔で睨んでいる。
「は、離れてください」
「ごめんごめん」
にこにこしながらジンさんは私から離れて勝手にソファーに座った。
「これからごはん？」
「はい」
「へえーーー」
「食べていきますか？」
「えっ！！！いいの！？！！」
「あ、はい」
「ありがとう〜〜」
絶対わざとだろうなあ。
なんだか久しぶりにこんな茶番をしている気がする。
ちょっと嬉しい。
彼もジンさんも椅子に座って、チキンとサラダを待っている。
3人分の昼食を用意する。
「よかった、多く作ってて」
「僕が来るって予想してた？」
「してませんよ」
ふふふ、と笑う私を彼はギロリと睨む。
いけないいけない。
彼は嫉妬深い人だった気がする。
ジンさんと彼は競うようにもりもりと食べてくれた。
やっぱり男の人はみんな食べることが大好きなんだろう。
ジョングクもそうだったし。
こんな姿を見ていると、自分のぶんもあげたくなってしまうものだ。
ジンさんにあげたら彼が怒るからあげないけど。
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優桜(プロフ) - 更新してくださって本当にありがとうございます(T ^ T)そして完結おめでとうございます！！2人が幸せになれてとっても嬉しいです…！！ソランさんの新作楽しみにしてますね！ (2020年12月7日 17時) (
レス) id: bc64499760 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - 皆さんお待たせいたしました！本当に長いことお待たせしてしまい、大変申し訳ないと思っております…(T ^ T)全部書き切ることができてスッキリしました！またちょっとお休みして、新作も書き進めて行けたらなと思います。ですのでまたいつかお会いしましょう〜 (2020年12月7日 12時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
うみ - この作品、一番好きだったので続編とても嬉しかったです。ほんとにキュンキュンします。テテカッコ良すぎです！更新頑張ってください！ (2018年3月5日 7時) (レス) id: 8e28afa81e (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 両作品とも、ほんとに大好きです(;Д;)(;Д;) (2017年9月27日 16時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
どぅぶ - キュンキュンしすぎて死にそうです。大変ですが更新頑張ってください!! (2017年9月11日 2時) (レス) id: 1b67b0d428 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2017年5月14日 21時
