「あまりにも年下の彼＋」20 ページ20
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Aちゃんをそっと盗み見る。
お客さんとおしゃべりしてる。
Aちゃんはちょっと人見知りっぽいところがあるから、いつもお客さんと喋る時は照れてる。
それが可愛い。
なんだかすぐに助けてあげたくなる。
「はい、おじーちゃん。いつものでしょ？」
そう言ってAちゃんのレジにいるおじいちゃんに、いつも買って行くお惣菜を持って行く。
Aちゃんが小声で「ありがとう」と言う。
律儀。
やっとしつこいおじいちゃんは帰って行った。
Aちゃんは可愛いからすぐ変なおじさんとかがまとわりつく。
ぼーと時計を眺めながら夢を思い出していた。
お嫁さんのAちゃん可愛かったなあ。
「あの、テヒョンくん…」
「ん？」
突然Aちゃんが俺の顔を覗き込んできてちょっと驚く。
なんか今更恥ずかしくなってきた。
「さっきはありがとう」
「お惣菜？」
「うん。すごいね、テヒョンくん」
「へ？」
「ちゃんとお客さんのいつものを覚えてるんだね」
「あ、うん」
「そういう所、尊敬する」
にっこり笑ったAちゃん。
そんなに笑顔を向けられたらやっぱり恥ずかしくて、思わず目を反らせてしまう。
前も「電話して良い？」とカトクをもらったけど、緊張して何話して良いのか分からなくなりそうで、とにかく混乱しまくった。
それで「なんで？ごめん今は無理」
そう返した。
夢の中の俺なら、簡単に電話できたんだろうな。
今の俺は片思い中で、全然勇気が出ない。
両思いならどんなに良いだろう。
なんであんな夢をみちゃったんだろ。
目の前のAちゃんの存在自体が俺を苦しめる。
俺のこと、好きでもないなら話しかけないでよ。
期待しちゃうじゃん。
だけどそれすら俺は言えない。
どうやって俺たち夢の中で付き合い出してたっけ？
あれ？
分かんないや。
どうやって結婚したんだろう。
全然思い出せない。
「テヒョンくん？」
目の前のAちゃんが心配そうに俺の顔を覗き込む。
「…Aちゃん」
「どうしたの？」
「俺を好きになってよ…」
「…え？」
次の瞬間、突然激しいめまいに襲われた。
目の前がぐらりと回転する。
体が勝手に後ろに倒れていくのがわかった。
あ、俺倒れる。
なぜか冷静に今の事態を判断しながら、目の前が暗くなっていくのに身を任せ、瞳を閉じた。
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優桜(プロフ) - 更新してくださって本当にありがとうございます(T ^ T)そして完結おめでとうございます！！2人が幸せになれてとっても嬉しいです…！！ソランさんの新作楽しみにしてますね！ (2020年12月7日 17時) (
レス) id: bc64499760 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - 皆さんお待たせいたしました！本当に長いことお待たせしてしまい、大変申し訳ないと思っております…(T ^ T)全部書き切ることができてスッキリしました！またちょっとお休みして、新作も書き進めて行けたらなと思います。ですのでまたいつかお会いしましょう〜 (2020年12月7日 12時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
うみ - この作品、一番好きだったので続編とても嬉しかったです。ほんとにキュンキュンします。テテカッコ良すぎです！更新頑張ってください！ (2018年3月5日 7時) (レス) id: 8e28afa81e (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 両作品とも、ほんとに大好きです(;Д;)(;Д;) (2017年9月27日 16時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
どぅぶ - キュンキュンしすぎて死にそうです。大変ですが更新頑張ってください!! (2017年9月11日 2時) (レス) id: 1b67b0d428 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2017年5月14日 21時
