「あまりにも年下の彼＋」14 ページ14
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ジミナはそのあとなんだかんだで17時に帰っていった。
見たかった映画の録画がうちにたまたまあって、3人で映画鑑賞した。
昼食には遅すぎる14時のラーメン。
それがまだお腹に残ってる。
ジミナの帰った静かな部屋。
「テヒョンくん、起きてる？」
「ん？うん」
ソファーでうつ伏せで寝転んでいた俺を、寝てると勘違いしたAちゃんが控えめな声で囁いた。
寝返りを打つ。
Aちゃんはソファーに寄りかかり、体育座りでテレビを眺めている。
俺から見えるのはAちゃんの後頭部。
サラサラの髪をすくと気持ちがいい。
「最近ね、出会ったばかりの頃の夢を見るの」
「コンビニ？」
「うん」
「どんな夢？」
Aちゃんが恥ずかしそうに笑った。
「まだ私が片思いしてる夢。その夢の中でテヒョンくんは私にすっごく優しくしてくれるの」
「普通じゃん」
「でも片思いしてる時ってそれだけで本当に幸せだったなあ、て思い出した」
「なるほどー」
「あの頃、少しでもテヒョンくんが私に話しかけてくれるだけで嬉しくなってたの」
「…俺もだ」
俺も思い返してみる。
年上だからって、ちょっと気後れしてた。
相手にされないだろうなって。
でもAちゃんが俺に見せてくれる笑顔とか、優しさとか。
たまに見せる弱い部分とか。
前に、クレーマーなお客さんの対応をしていたAちゃんを助けてあげた。
その時に「テヒョンくんが居てくれて良かった」って言われた。
それがその時めちゃくちゃ嬉しかったのを覚えている。
ニヤケが止まらなくて、すぐにAちゃんに背を向けたあの頃。
「居てくれて良かった」
その言葉がどれほど俺を喜ばせただろう。
「あーー！俺ちょっとあの頃に戻りたい！！」
「あ、それ分かるなあ〜」
「あの片思いして、いちいちトキメク時が一番楽しいよね！」
「わかるわかる！！」
「低燃費時代ね〜」
「なにそれ初めて聞いた」
あはは、と笑うAちゃんの笑顔はあの頃と変わらない。
俺を必死に見上げてた年上の女の人。
シフトがかぶると嬉しかった。
そんな人が今俺の隣にいて、俺の赤ちゃんを身ごもっている。
すごい奇跡のようだ。
「Aちゃんいつから俺に惚れてた？」
「えっ、分かんないよ〜。でもテヒョンくんとシフトがかぶるの増えてからかなあ」
「俺も」
あの頃の答え合わせをするのが本当に楽しい。
日が暮れるのも忘れて俺たちは語った。
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優桜(プロフ) - 更新してくださって本当にありがとうございます(T ^ T)そして完結おめでとうございます！！2人が幸せになれてとっても嬉しいです…！！ソランさんの新作楽しみにしてますね！ (2020年12月7日 17時) (
レス) id: bc64499760 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - 皆さんお待たせいたしました！本当に長いことお待たせしてしまい、大変申し訳ないと思っております…(T ^ T)全部書き切ることができてスッキリしました！またちょっとお休みして、新作も書き進めて行けたらなと思います。ですのでまたいつかお会いしましょう〜 (2020年12月7日 12時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
うみ - この作品、一番好きだったので続編とても嬉しかったです。ほんとにキュンキュンします。テテカッコ良すぎです！更新頑張ってください！ (2018年3月5日 7時) (レス) id: 8e28afa81e (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 両作品とも、ほんとに大好きです(;Д;)(;Д;) (2017年9月27日 16時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
どぅぶ - キュンキュンしすぎて死にそうです。大変ですが更新頑張ってください!! (2017年9月11日 2時) (レス) id: 1b67b0d428 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2017年5月14日 21時
