「あまりにも年下の彼＋」01 ページ1
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Aちゃんとの波乱万丈な恋愛期間は終わり、俺たちは1年前に結婚した。
2人で今まで通りに暮らしている。
家事はほとんど俺だけど、好きでやってる。
夕ご飯は2人で作るし、掃除も分担してる。
結構いい感じの結婚生活を送っていると自負している。
朝。
お弁当を作って着替えてテレビを付けて、ねぼすけさんなAちゃんを起こす。
「Aちゃん起きてー」
「…」
「朝だよ？遅刻するよ？」
「…うん」
「俺もう行くからね？」
「…えぇ？」
「ほら、もうこんな時間だよ？」
スマートフォンを見せるとごしごし目を擦るAちゃん。
ぶさかわ。
いつも俺の方が早い出勤。
保育園の朝は準備に忙しい。
Aちゃんが心配だけど…
これ以上家にいると遅刻しちゃう。
「じゃあねAちゃん！」
「…いってらっしゃい」
玄関から声を張り上げると、か弱い声。
良かった、起きたみたい。
なんか最近Aちゃん寝起き悪いんだよね…。
前から悪いけど、最近は本当に起きてくれない。
やっぱり疲れてるのかな？
営業ってすごく大変みたいだし。
夜に帰ってくるのもしばしば。
本当に大丈夫なのかな。
Aちゃんが心配。
家からそこまで離れていない保育園が今の俺の職場。
自分で言うのもなんだけど、人気者の先生だ。
「おにいちゃんせんせーー」
「おはよーーーございますっ！」
ああ…。
子どもってなんでこんなに可愛いの？？？
本当に子ども大好き。
早く俺も子ども欲しいなあ…。
でもやっぱりAちゃん仕事忙しいから、そんな余裕なさそうなんだよね…。
俺はこうしていろんな子ども達と触れ合えるけど、Aちゃんはどうなんだろう？
欲しいと思ってる…よね？？
最近えっちもしてない。
仕事で疲れ果てて帰ってくるAちゃんは本当につらそうで。
「えっちしよう」なんてとてもじゃないけど言えない。
「…本当に最近忙しいのかな」
休ませてあげたい。
そう思った。
今週の休みは家でのんびりさせよう。
仕事しないようにAちゃんのパソコン隠しちゃおう。
そうだ、そうしよう。
「おにいちゃん先生どうしたの？？」
「ん！？なんでもないよーー？！」
いけない。
子どもって意外と大人の感情に敏感だから。
今日は天気もいいし、中庭で遊ばせてあげよう。
「よし！じゃあ朝の挨拶しよう！」
こうして俺の1日が今日も始まった。
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作者名：ソラン
| 作成日時：2017年5月14日 21時
