82 ページ32
.
次の日にはけろっとしているテヒョンくん。
熱を測ってみると36.9だった。
呆然としている私にテヒョンくんはぺったりくっつく。
「店長にも保育園にも休みますって言っちゃったから、今日はここにずっと居てもいい？？」
うるうるした瞳で私を見つめる。
ううっ、きゅんとしちゃう。
「仕方ないな〜。でも出かけたりしちゃダメだよ？風邪ってことになってるんだから」
「わかった！大人しくしてる！」
ビシッと敬礼するテヒョンくんは昨日のことが嘘のように平常運転だ。
時計を見るとそろそろ出なくてはいけない時刻。
「じゃあ、私行くからね」
「うん！あ！」
「なに？」
「そう言えば、8月から学校は夏休みで研修も保育園が休みの間は行かなくていいんだ〜。だからここに泊まってもいい？バイトはここから通えるし」
「ちゃんと家族に言うんだよ？」
「もちろん！」
いつもなんとなく疑問である、
テヒョンくんは親にこのことをどう説明しているんだろうか？
私のことをすでに話しているんだろうか？
そう言えばテヒョンくんは家族が大好きと言っていたし、嘘はつけそうもない。
「テヒョンくん、家族に私のこと話した？」
「え？うん。ダメだった？」
やっぱり。
「ううん。いいんだけどさ、なんて説明してここに来てるのかなあって気になって」
「普通に彼女の家に行くって言ってるよ」
「あ、そうなの？」
「うん！年上で、もう働いてるって言ったらすごく安心して、心配しなくなった！」
「そうなんだ、、」
ちょっと安心。
親に悪く思われていたらどうしよう、と内心ハラハラしていたのだ。
若い男にちょっかいを出して遊んでいるアバズレなオトナだと思われてないかな？
と、いつも気にしていた。
「Aちゃん、遅刻するよ！」
「わ！ほんとだ！」
「いってらっしゃーい」
玄関で軽くキスをして、私は慌てて飛び出した。
ドアから顔を出して「気おつけてー」とテヒョンくんが手を振った。
仕事行きたくないなあ。
「おはようございます」
「おはよ」
いつものようにナムジュンさんはコーヒーをすすりながらパソコン画面に釘付けだ。
私もパソコンを開いてメールチェック。
デザイナーから企画していたデザインのゲラなどが送られて来ている。
その中で重要、とかかれたメールがあった。
《8月から来る研修生と仕事を１つして欲しい》
という内容だった。
8月から来る研修生、、、
ジミンくんだ！
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソラン(プロフ) - さん» わああありがとうございます！助かりました^ ^ (2017年1月23日 22時) (
レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
- オリフラ外し忘れてますよ (2017年1月23日 21時) (レス) id: 6990a14325 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソラン
| 作成日時：2017年1月23日 19時
