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「ねえ、家に帰ってからも歌ってよ」

「ええー?」

珍しくわがままを言う私にテヒョンくんは困ったように首を傾げるけど嬉しそうだ。

ポテトをまた両手に持ってモグモグ食べている。


気づけばユンギさんがラップを披露している。

そういえばユンギさんも滅茶苦茶ラップ上手いよねぇ、、、。

ぼーとユンギさんの曲を聴いてても、さっきのテヒョンくんの歌声が頭の中で鳴り止まない。

早くテヒョンくん次の歌わないかなあ。


「テヒョン〜」

甘ったるい声で現実に戻される。

隣を見るとテヒョンの太ももをパシパシ叩くソヒョン。

「Aさん助けてくださいよお〜!私のアイスクリーム食べたんですこいつ!」

ぷりぷり怒っているソヒョン。


いや、私だって怒りたいわ。

せっかくいい気分だったのに。


「テヒョンくん自分で頼みなよー」

「えぇーだって目の前にあったんだもん」

「ほんとバカ」

「バカじゃないー」

ぷくーと頰を膨らませても、今の私には可愛いなんて思えない。

憎たらしくて仕方ない。


「Aさん料理するんですか?」

そこで突然ソヒョンが聞いてきた。

「苦手だけど、テヒョンくんと作るよ」

テヒョンくんと。

そう、私はテヒョンくんと作るのよ。

そこをあえて強調した。


「ソヒョンちゃん作んの?」

いつの間にか歌い終えたユンギさんがソヒョンに聞いた。

「こいつ料理できないですよ何にも〜」

テヒョンくんがニヤニヤしながら答えた。


…なんでソヒョンの代わりにテヒョンくんが答えるんだよ。


目の前のユンギさんが私の顔をチラッと見てから含み笑いをした。

ああ、今私顔に感情出てるのね。


自分を落ち着かせるために生ビールを一口飲んで話しの続きを聞く姿勢に入った。

ソヒョンは眉間にしわを寄せてテヒョンくんに舌打ちをする。

「おい!テヒョン!」

「わっ、ソヒョンの素顔が出た〜」

「まじふざけんな!」

「きゃーーーこわーーーい」

そう言って私に寄り添ってくるテヒョンくんに殺意がわく。

……我慢。


私を見て全てが分かっているユンギさんはもう隠すことなく爆笑している。

それでもソヒョンは自分が笑われていると思って「やだあーもうー!」とぷりぷり怒る。

「まじでソヒョンは料理なんてできないっすよ」

「私だってできるもん!!勝手なこと言わないでよ!」

「事実じゃん??」

テヒョンくんが笑い転げている。


…なんだこりゃ。


とりあえず次は失恋ソングでも歌おうかな。




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ソラン(プロフ) - さん» わああありがとうございます!助かりました^ ^ (2017年1月23日 22時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
- オリフラ外し忘れてますよ (2017年1月23日 21時) (レス) id: 6990a14325 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソラン | 作成日時:2017年1月23日 19時

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