52 ページ2
.
朝早く、クライアントである保育園から来る時間を変えて欲しいと要望があり急いで一日の仕事のスケジュールを立て直す。
お客様は神様、、、。
怒鳴りたい気持ちを抑えてスケジュールを詰めに詰める。
90分前出社して一人必死に終わらせなくてはいけない見積もりなどをこなす。
それでも来て欲しいと言われた時間は12時40分とまあ微妙な時間だ。
焦っていたほど仕事が多くもなく、余裕を持って保育園に行くことができた。
場所は会社からバスで20分。
近くもなく遠くもない。
しかしながら運転が好きな私は営業車でそこへ向かった。
「ごめんなさいねぇ、14時から用事が入ってしまって。今はお昼寝の時間だから」
まだ若い園長先生はにこにこしながら私を客間に案内した。
「えっと、専用のウェブサイトの事ですよね。すごいですね、それを今作ろうと思う人は市場分析をしてる証拠ですよ」
「ありがとう、それでこちらとしてはやっぱり可愛らしい凝ったものにしたいの」
喧嘩腰や上から目線の人じゃなくてよかった。
ほっと胸をなでおろして打ち合わせを始めた。
気がつくと周りがガヤガヤと騒がしくなって来た。
どうやらお昼寝タイムが終わるらしい。
「まあ、こんな時間なのね」
「それじゃあ続きは後日で、、」
次の打ち合わせの日程を早々と決め、子どもたち全員が覚醒する前に帰る支度を始める。
「きゃーーおにいちゃんせんせーおきてーー！」
「おにいちゃんせんせー！遊ぼって行ったじゃんーー！！」
とんでもなく高い女の子たちの声。
子どもの声なんて久しぶりに聞いて少し驚く。
こんなに大きな声を平気で出すのか！
おにいちゃん先生。
私の時もいたなあ。
女の子にモテモテだったなあ。
「それでは、ありがとうございました」
営業スマイルを園長先生に向けてから客間の扉を開く。
「ぐわああああー！」
なんだか雄叫びが聞こえる。
そしてそれは、どこかで聞いたことのある声だった。
思わず立ち止まり、声のする方を見る。
「きゃーおにいちゃんせんせー起きたー」
「あそぼおーー」
「あははははは！ちょ、服やぶれる！」
そこで子どもたちに囲まれて笑い転げている男、おにいちゃんせんせー
それは忘れもしない人。
「テヒョンくん、、、？」
「へっ？」
床で大量の子どもたちにのしかかられるテヒョンくんと目が合った。
ああ、また始まる。
私の人生最大の恋愛はまた動き出すんだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソラン(プロフ) - さん» わああありがとうございます！助かりました^ ^ (2017年1月23日 22時) (
レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
- オリフラ外し忘れてますよ (2017年1月23日 21時) (レス) id: 6990a14325 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソラン
| 作成日時：2017年1月23日 19時
