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「君の心はとても純粋だ。純粋に正しいと感じた事を行動に移している。そこが君の良いところだ、フォスフォフィライト」
そう、彼がこんなことになるまで断固として関わらず、結局は大いに彼を傷つけてしまったのは僕なのだ。だからこの薄荷色の彼を攻める権利は僕にはない。それに、今回は行き過ぎてしまったが、純粋な言動や行動力は、彼のいいところだ。悪い部分はその者の良い部分が限度を超えて実行された時に、初めて悪い部分となるのだ。この新人はまだこのことを知らなかっただけである。このようなことを無知で無邪気な幼子に教えてやるのが年長者の務めだ。
だから、”僕以外は”誰も悪くない。良い部分にも限度があることを知っていながら逃げ続けたのだ。何百年ぶりに、良い勉強になっただろう。
「じゃあ、僕のこと嫌いになってない？」
「…こんなことで、嫌いになったりなんかしないさ。君にはたくさん良いところがあるのだから」
そう言うと、途端にフォスフォフィライトの澄んだ薄荷色の美しい瞳の色が、くすみ、塞ぎ込むように自嘲的になった。
「僕に、良いところなんてないよ。だって、僕ってさ、覚えもわるいし、直ぐに割れてみんなにめいわくかけちゃうし、手先だって器用じゃない…。何の役にもたってないもの…」
彼の口は言う、かつて、何も出来ず、誰の役にも立てず、必要とされずに、学校の日陰の隅でひっそりと外の世界を見ていた白黄色の友のように。『俺が余計な何かをすると、みんなの迷惑になるんだ。俺はただ、みんなの役に立ちたいだけで…』薄荷色の新人ももしくはそう感じているのだろう。このどうしようもない性を忌まわしく思っているのだろう。そう、これは独りではどうすることも出来ない、受け入れなければならない運命なのだ。
受け入れなければならない。だが、受け入れてそれをどうするかが問題なのだ。生まれ持って定められたものは変えられない。ならば、それを如何に扱い長所として伸ばしていくかが大切。最も、今、僕の目の前にいる”彼”は、挫折するにはまだ早く、分からなければ誰かに回答を求めてもいい時期なのだ。
「うん、確かに、誰しも自分の中だけでは自身の長所は分からないだろうな…＿＿＿＿」
僕が彼の救けになろう。
例え、彼の求める答えが出せなかったとしても、きっと、僕の言葉は彼の選択肢の一つにもなり得るだろうから…。
せめて、彼が真っ直ぐに生きて行けるまで、傍らにそっと寄り添おう。
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ワッさん+a(プロフ) - ベルモットさん» お久しぶりです！後半読んでくださったんですね…！文字数が多めなのでなかなか読み進めづらいのではないかと不安でしたが、とても安心しました…！数々の勿体ないお言葉ありがとうございます！今後の制作の上、とても励みになります！！ (2020年9月28日 19時) (
レス) id: 17ce48cdec (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 恩着せがましかもしれませんが、実は私も個人的に、夢小説を投稿している身で、この小説を読み、語彙欲は必ず要ると再確認出来ました。尊敬します。 (2020年9月28日 2時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - お久しぶりです。後半の話を読みました。シンシャが嫉妬したり、夢主を心配する場面や感情の葛藤が丁寧に書かれていて凄いと重いました。 (2020年9月28日 2時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ワッさん+a(プロフ) - ベルモットさん» 作品をお読み頂きありがとうございます！ 主人公の関係性などの設定にはかなり拘って制作しておりますので、その点に注目していただけたこと、とても嬉しく思います！ これからも少しずつにはなりますが、更新して行きますので、応援のほどよろしくお願い致します！！ (2020年8月26日 9時) (レス) id: 2ac34ed691 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - ワッさん＋aさんの夢小説作品を読みました。夢主のキャラ設定が、すごく凝っていますね。元パートーとの関係性が好みでした。 (2020年8月26日 8時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ワッさん | 作成日時：2019年1月8日 6時
