えっち◇太宰治,リク ページ6
今日は仕事がお休みで、特にすることも無くベッドでゴロゴロしていた。
「……あーまた負けた、もう…」
携帯を片手にゲームをしていた時。
見慣れた癖っ毛が視界に入った瞬間―――
「――A、えっちしない?」
「ぶっ、し、しない!!」
白昼堂々何を言うこの男は。
信じられないという視線を向けながらわなわなと震えるわたしを横目に、治は大袈裟に落ち込む。
それはもう、頭からキノコか生えてくるのではと思う程に。
「じゃあキスは?」
「それなら…まあ、してあげないことも、無い…」
目を輝かせてそう言った治を落ち込ませたくなくて、Yesと言ってしまった。
覚悟を決めて携帯を横に置き、身を乗り出す治に口付けた。
「どう?」と問う前に腕を掴まれ引き寄せられて―――
「ふふ、捕まえた」
「っ、ちょっと離し……んっ」
息をつく間も無くわたしにキスの雨が降り注いで、
「ふ……はぁっ…」
治が満足した時には、身体に力が入らなくなってしまっていた。
このままだと治のペースに飲まれて最終的に…
頭に浮かんだ最悪の結末にゾッとしながらそれを掻き消す。
「…A今何考えてた?」
「えっちなこと?」と耳元で囁かれ、嫌でも身体が反応する。
「…っ、違う!からかわないで!」
キッと睨むが、彼には何も効かなかったようで。
「嗚呼…その表情…唆るねぇ」
わたしを恍惚と見つめる治にゾクゾクしてしまうわたしがいて、
もう、手遅れだ。
そう思った。
*
「ひっ…そこ触っちゃやだ…」
「ここかい?自分から弱い所を教えてくれるなんていい子だねぇ」
しまった、と思う前に身体を刺激が駆け巡って声が漏れた。
鎖骨。そこがわたしの弱い所。
治は機嫌を良くして鎖骨を重点的に攻めるもんだから…。
「ゃ、だからだめだっ、ひぁっ」
「ふふ…可愛い」
鎖骨に沿って舌を這わせる治。
それに合わせて声を上げるわたし。
時々ふと止めて、首筋や胸元に華を咲かせる。
わたしの口から甘い声が止まらない。恥ずかしくて顔に熱が集まる。
「おさ、ん…キス、して」
「おねだりかい?珍しいね、Aからなんて」
ニヤリと笑みを浮かべ、嬉しそうに顔を近付けてくる治。
お互いの舌が絡み合って…溶けてしまいそう。
退屈な休日。それは誰かさんによって、甘い甘いものへと変わったのでした。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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彩丸(プロフ) - 由美@塩キャラメルうましさん» あ…はい(´・ω・`)チャットになってしまうのでここら辺で。 (2017年6月4日 19時) (レス) id: 30226df730 (このIDを非表示/違反報告)
由美@塩キャラメルうまし(プロフ) - 彩丸さん» 当たってたんですか?! (2017年6月4日 19時) (レス) id: 3d161fe1c3 (このIDを非表示/違反報告)
彩丸(プロフ) - やっぱりバレたか…あ、いえ何でもないです( '-' )← (2017年6月4日 18時) (レス) id: 30226df730 (このIDを非表示/違反報告)
由美@塩キャラメルうまし(プロフ) - 中也の夏祭りの奴Ho○y Wo○ksの東京サ○ーセッ○ョンみたいでした(笑) (2017年6月4日 18時) (レス) id: 3d161fe1c3 (このIDを非表示/違反報告)
由美@塩キャラメルうまし(プロフ) - 彩丸さん» ありがとうございました!結構pinkでしたね!面白かったです!これからも応援してます! (2017年6月3日 18時) (レス) id: 3d161fe1c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三秋あまこ | 作成日時:2017年5月29日 3時