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「じゃあ文化祭の出し物決めてこうと思います……！」
大城とふたりで教壇に立ち口を開くとクラスメイトは盛り上がり、口々に案を言い出す人もいる。
俺はここから見守らせてもらおかな、と先生は一番後ろにあるロッカーにもたれかかった。
「ご飯類は？」
「メイド喫茶！」
「演劇とかもいいんじゃね？」
「待って待って！一回周りの人と各々相談して、それで言ってもらってもいいかな？」
そう言うと皆はそれぞれで話し始める。ワイワイガヤガヤとした教室内で大城は私の名前を呼んだ。
「ごめん、俺大人数まとめんの苦手なんやけど」
「私も。緊張するよね」
「……なんか出来ることある？」
「みんなが出してくれる案を黒板に書いてもらっていい？」
「分かった！」
だんだん教室は静まりはじめ、そろそろ聞いていってもいいかなと大城と目配せをする。みんなは3,4人ほどで話をしていたため案は10個ほど出た。
「じゃあこの中で多数決取っていっていいですか」
「どうぞー」
「1人3回くらい投票してもいいんじゃない？」
「たしかに。そうするね」
最終的に案は飲食・動画制作・演劇の3つの中から飲食に決まった。更にそこから料理案を出し、正の字が一番多かった候補のフルーツ飴に大城は大きくマルを付ける。
「これで決定します！」
「あれ、私の案だよ」
「果物の種類何にするの」
一旦議論が終わったのもつかの間、今度は調理係、会計、宣伝、装飾(当日は売り場)に文化祭の前後半分けて役割分担をした。私は大城とふたり全体の総括という大まかな役だ。
「先生、決まりました」
「おーお疲れさん！ありがとうな。困ったことあったらいつでも聞くし、相談してや」
「あ、ありがとうございます」
かっこいい、優しい、好きが溢れそうになるのをぐっと留める。これを機に先生ともう少し関われるかななんて邪なことも頭に浮かんでしまう。
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てまり(プロフ) - コバさん» はじめまして！そう言って頂けて嬉しいです☺️ ありがとうございます！ (3月21日 23時) (
レス) id: d524f429ae (このIDを非表示/違反報告)
コバ - はじめまして！青春って感じがして読むのがワクワクします🤤 (3月20日 0時) (レス) id: e88cbb1189 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てまり | 作成日時：2024年3月19日 21時
