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ホームルームで小林先生がパンと手を叩き、話を切り出した。
「一ヶ月後にある文化祭についてなんやけど」
クラスが一瞬ざわつく。文化祭といえば高校生の一大イベントだ。うちの学校では6月に開催される。
「まず実行委員を決めたい。もう知っとるやろうけど出し物に関するクラスの意見まとめたり、準備のリーダー的なことやったり、あとは当日の仕切りとか。大まかなことは生徒会もやってくれるから大丈夫やで。男女合わせて2人、誰かやりたい人いる？」
先生は「はーい」と手を挙げて生徒たちを促すが、クラス委員長を決めるときと同じように誰か積極的な人がいる訳でもない。教室内はそれぞれがきょろきょろと辺りを見回しながらシーンと静まり返っていた。
「まあこうなるやろなって分かってたからくじ引き作ってきた」
「えー！」
「指名制にしようよー！」
「それやったら不公平やろ。やりたい人おらんならこういうのが一番平等やねん」
爽やかフェイスが一気に悪い顔へと変動する瞬間を見た気がする。先生が掲げた2つの長方形の箱の中には折りたたまれた紙切れが男女分かれて人数分あるようだった。これを引かせていくつもりらしい。
「出席番号順に前来いよー」
教壇に立つ先生の目の前でくじを引くため、不正をするなんて以ての外。まあ40人中2人、せいぜい20分の1だしとタカをくくって席を立ち、前へと向かう。
ニコニコ笑う先生にドキドキしつつくじを引いて席へ戻って全員が引き終わるのを待った。
「全員引いた？じゃあ開けてなー」
来るな来るなと心のなかで念じながらくじを開く。外から見えないように厚紙で作られたそれには先生の「あたり！」の文字とニコちゃんマークが書かれいた。
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てまり(プロフ) - コバさん» はじめまして！そう言って頂けて嬉しいです☺️ ありがとうございます！ (3月21日 23時) (
レス) id: d524f429ae (このIDを非表示/違反報告)
コバ - はじめまして！青春って感じがして読むのがワクワクします🤤 (3月20日 0時) (レス) id: e88cbb1189 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てまり | 作成日時：2024年3月19日 21時
