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「おう、やったるわ。ちゃんと見とけよ」
「先生ファイトっす！」
守備陣がばっちこーい！と叫び、キャッチャーがミットを構える。観客は恐らく私だけだった。ピッチャーが投じたその1球目、先生は最初から振ることを決めていたようにバットを打ち込ませる。
カキーンと、金属バットの音が放課後のグラウンドに響き渡った。その白球はどんどん伸び、雲ひとつない青空に溶け込んでいく。
私も目で追うが太陽の眩しさに途中で見失ってしまった。
「センターいける！？」
「いやホームラン判定やってこれは！」
先生が打った球はそのままグラウンド奥深くを破っていった。
「ホームランー！」
「先生最高！」
「つか音やべー、金属バットは駄目だろ」
先生は一塁に向かって走りながらこちらを指さす。いや正確には私ではなくこちら側にいた男子たちの方を見たのだが、満面の笑みを浮かべながらホームへと帰ってきてハイタッチを交わす光景。夏の暑さなんてどこかへ行ってしまったのだと錯覚する感情。
射抜かれてしまった、その姿に。理由はそれだけで十分だった。
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てまり(プロフ) - コバさん» はじめまして！そう言って頂けて嬉しいです☺️ ありがとうございます！ (3月21日 23時) (
レス) id: d524f429ae (このIDを非表示/違反報告)
コバ - はじめまして！青春って感じがして読むのがワクワクします🤤 (3月20日 0時) (レス) id: e88cbb1189 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てまり | 作成日時：2024年3月19日 21時
