第十八話 ページ18
赤井さんこと、沖矢さんとの生活は正直想像以上に平和だった。
もっと、ばれるかばれないかのヒヤヒヤものかと思ったが…
まあ、私が彼の行動全ては把握しきれていないが…少なからず誘導尋問のような会話や、部屋や私の身の回りを探るような言動は見られないため、スパイなどという疑われ方はしてなさそうだ。
まあ、だからといって怪しい人物なことにかわりないが(笑)
もちろん、相手は超エリートFBIだし、本音はどうか分からない。
でも、まだ家から追い出されず、捕まってもないなら、一先ずいいだろう…
超エリートといえば、もう一人の日本のエリートとは、今日が久しぶり二回目の対面の日である。
コナンくんに上手いことのせられて、ポアロでバイトすることになってしまったが、改めて考えると良かったかもしれない。
この犯罪だらけの街で、私にとって信頼できる人が周りにいること。
そして、優しいマスター、天使のような梓さん、憧れの安室さんこと降谷さんと働けること。
不安なことも多いが、名探偵コナンライフを充分に楽しめている!!と、一周回ってポジティブに考えることにした(笑)
『おはようございます』
「ああ、Aさんおはようございます」
ポアロに入ると、予想は出来ていたが、既に安室さんがいた。
私も割と早い時間に来ているにも関わらず、もうぱっちりな状態で仕上がってる姿を見ると、コイツまじで何時に来てるんだ?という疑問が湧いてくる。
きっと寝不足・過労状態であろう中、朝からとても爽やかな笑顔を向けてくれて、本当に尊敬しかない。
『安室さん早いですね〜、私も早く来たつもりだったんですけど』
「朝にゆっくりとポアロの支度をするのが好きなんですよ」
『そうなんですね!あと残り何か手伝うことありますか?』
「あと食材の準備だけなので、お願いしてもいいですか?」
『はい、任せてください!』
安室さんがテーブルを準備しているなか、私はカウンターの中に入り食材の確認を始めた。
「そういえば、梓さんが褒めてましたよ」
『え?』
「仕事を覚えるのが早くて、料理も上手くてすごいと言っていました」
『そんなそんな、過大評価ですよ(笑)』
「Aさんは、前はどのような職業に就かれていたんですか?」
おっと、、、今、目が一瞬キラッと光ったように見えたぞ。
『私は、、実は、少し今記憶がなくて。どんな職に就いていたのか覚えてないんです。まあ、多分どっかで普通のOLしてただけだと思いますけど』
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作者名:海扇 | 作成日時:2019年7月18日 17時