第一話 ページ1
『っ...!』
目を覚ましたら、公園のベンチに座っていた。
何で公園でうたた寝なんかしちゃってたんだろう。
日は暮れ始めていて、早く帰らなきゃ!と思い、立ち上がる。
・・・あれ?
帰らなきゃなんだけど・・・そもそも、ここはどこ?
ここがどこか分からなければ自分の家には帰れない。
私は、ショルダーバックの中に入っていたスマホを取り出す。
ん?
困ったことに画面がバッキバキで電源が入らない。
スマホが全く使い物にならない。
おいおい、ふざけないでくれよ。
根っからの現代人の私には、スマホが情報収集の全てだと言うのに…
私は気を取り直して、手がかりを探すため、公園の入り口のところに向かった。
入り口には、「米花公園」とかかれていた。
米花って、なんか聞いたことある地名だな・・・
聞きなじみがあるような、ないような、なんとも言えない。
私の家の住所は、米花じゃなくて・・・えっと・・・
あれ、全然思いだせないぞ。
どういうこと?!
自分が毎日過ごしてる家の住所すら思い出せないなんて幼稚園児かよ
自分よ、落ち着いて。
一つずつ整理していこう!
私は、もう一度ベンチに戻り、今の状況を整理し始めた。
まず、私の名前は・・・
私のなまえ・・・なまえ・・・何だっけ・・・
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作者名:海扇 | 作成日時:2019年7月18日 17時