お母さんは床屋さん【東京リベンジャーズ】

お母さんは床屋さん10 ページ10

さっきのこともあり少しビクビクしながらマイキーくんとドラケンくんに着いていく

それに気づいたのかマイキーくんが急にピタッと止まった









「ねぇA。俺の事怖い？」


『うん怖い！』


「即答かよ」


『返り血着いてるし……拭いたげるよ』









私の身長に合わせて屈んでくれたマイキーくんの頬に着いた血をハンカチで吹いてあげた
少し乾いていたが何とか落ちたのでよかった









「んで、俺が怖いって話だけど」


『あ、ごめん……殴る？』


「馬鹿。すぐ殴ったらただの暴君だろ」


『でもマイキーくんは絶対！みたいな感じだったよ』


「不良の世界ではああなの。……巻き込まれるかもしんねぇし、怖いならこれから近づかなくていいからさ」









少し悲しそうな顔をするマイキーくん
正直いえば今後こんな場面に遭遇したくないし痛い思いは絶対したくない
一般人である私が不良の世界にいるというのはもはや誘 拐して好きにしてください！と公言しているようなものだ

でも









『マイキーくんもドラケンくんも喧嘩強いし守ってくれればいいじゃん？』


「……は？」


『私は喧嘩なんてできないし。そりゃヤバいかもしんないけど。その代わり総長たちが守ってくれればいいじゃん。私マイキーくんとドラケンくんと友達やめるのやだな』









せっかく出来た友達だもんね
しばらくぽかんとしていた2人も糸が切れたように笑い出す









「ぶっは！Aだけだわ、俺にそんなこと言えんの」


「変な女とは思ってたけど本当に変な女だわ！」


『なっ、なんだとー！？』


「わかった。Aのこと守ってやっからこれからも友達でいてくんね？」


『そう言ってんじゃん！！』


「よーし！そうと決まればたい焼き買いに行こうぜ！！」


『さっきどら焼き食べたのに……虫歯になる……』









マイキーくんとドラケンくんと関わってるだけじゃ誘 拐は無いかなんて考えていた私が馬鹿だった


後に知るのだ


マイキーくんに気に入られた時点で関わる不良が彼らだけじゃないということを

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