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あっという間に月日が経ち、私は無事あの先輩のおかげで高校に受かることが出来た。
本当に、あの先輩には感謝してもしきれない。
今日は入学式当日。
家を出る前、お母さんはもう泣きそうになっていた。
「名前、なんて言うんだろ…」
私は、友達が出来るかとかの心配より、受験の日に助けてくれた彼の事で頭がいっぱいだった。
入学式は、割とすぐ終わった。ぼーっとしてたからすぐ終わったように感じただけかもしれないけど。
そんなことより、あの先輩にもう一度会いたい。あわよくば連絡先も交換したい。そしていい感じの雰囲気になりたい。
「あっ！あの子かも！…違った…」
「もう帰っちゃったんじゃない？」
パッと直ぐに分かった。遠くで聞こえたあの優しい声。聞こえた方を振り返ると、一際目立つシルバーと紫の髪。
「いた…」
およそ1ヶ月ぶりだけど、彼は変わらず優しい笑顔と優しい声をしていた。
「あの…！」
緊張で声が震える。胸元にある自分の手を強く握った。
「受験の日に…」
「いた！！！！！！」
何度も家でシュミレーションした台詞は、他でもない彼によってかき消されてしまった。
「会えないかと思った〜！」
まるで、私を探していた様に彼は言う。
「俺！不破湊！2年生！」
もう充分な距離なのに、一歩詰めてくる彼から一歩逃げる。
ち、近い…
「A…A、です…」
「Aちゃん！よろしく！」
この人、距離感おかしい。
いきなり名前呼びなの…？
「あ、そうだ！こっちもちさん！」
「え、僕も？」
そう言って、後ろから来たのは紫色の髪に緑の瞳。ネクタイもちゃんとしているし、The優等生という感じの人だった。
不破先輩と二人並ぶと、だいぶ違和感がある。
「剣持刀也です。三年です」
「よ、よろしくお願いします…」
「あ！連絡先交換しよー！」
「えっ！は、はい！是非！」
「食いつき良いな…Aさんって…」
「け、けけけ剣持先輩も！！」
「え？僕もですか？」
「んはは、二人気合いそうやね〜」
まずい。剣持先輩にはバレてしまったかも…
でもでも、何はともあれ不破先輩の連絡先GET！！幸先良すぎる！！！！
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白米(プロフ) - 豆腐ちゃんさん» ありがとうございます！笑 (2023年3月13日 10時) (
レス) id: 28dea4d994 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐ちゃん - めちゃくちゃいい小説！愛した (2023年3月10日 21時) (レス) id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
白米(プロフ) - 彩女さん» こちらこそ楽しみにしてくださってありがとうございます🙇🏻♀️😭 (2022年12月7日 23時) (レス) id: 28dea4d994 (このIDを非表示/違反報告)
彩女(プロフ) - 更新ありがとうございます！！不定期投稿とのことですが、楽しみにしてます！ (2022年9月28日 17時) (レス) @page22 id: 6d9ae995cd (このIDを非表示/違反報告)
白米(プロフ) - 課長封月Xさん» ありがとうございます！！ほんとですか！そう言って貰えて嬉しいです！✨ (2022年8月23日 22時) (レス) id: 28dea4d994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米
| 作成日時：2022年8月23日 0時
