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「きれー…」
「魚好きなん？」
「特別好きな訳じゃないですけど、心が綺麗になってる気がするんです」
「大人だ〜…」
ある程度見て回ったら、イルカショーを見た。
「まってめっちゃ濡れるんやけど！？！？」
「あははっ！」
「Aちゃん大丈夫！？」
「前髪は濡れました〜！」
「んはは！平気そうやったわ！」
この時間がずっと続けばいいのに、
静かにそう思った。
「寒くない？」
「はい！ありがとうございます！」
自販機でココアを買ってくれた不破先輩にまたときめいてしまう。
どこまで優しいんだろう。この人
「不破先輩は寒くないんですか？」
「うん、俺は結構平気」
そう言って、隣に座って来ていたジャケットを私の肩にかける。
ふわっと、柑橘系の香水の匂いが鼻を撫でた。
オレンジ…？お花の匂いも少しする…
香水は分からないけど、すごくお洒落な匂いがすることは確か
その匂いに包まれた時、ジャケットの重みと香水の匂いで後ろから抱きしめられているような感覚になった。
これ以上、私の胸に不破先輩への思いが溢れてしまえば、息が出来なくなってしまいそうだ。
「好きだな」って思った。
「私の彼氏になって欲しい」って思った。
「不破せんぱ…」
「あ、お土産買ってもええ？」
私の小さな声が聞こえなかった不破先輩が私の声を遮った。
「はい、いいですよ。私も剣持先輩に買って行こうと思ってたので」
私が微笑みながら立ち上がるとと、不破先輩も立ち上がって「んはは！」と笑った
「2人めっちゃ仲ええよなぁ…俺入ってても大丈夫そ？」
「え…？」
お土産コーナーについて、不破先輩がストラップなどをみながら言う
「ん？Aちゃんってもちさんが好きなんやないの？」
「…ぇ、と…」
ヒヤリと背筋が凍ったようだった。
さっきまで、胸が暖かくてぽわぽわして幸せだったのに。
「んー、…」
不破先輩は、真剣にピンクのぬいぐるみのキーホルダーを選んでいる。
そのキーホルダーは、誰のために選んでるの？
友達？自分？私？
それとも…
私は不破先輩を見つめることしか出来ない。
「誰に、選んでるんですか、？」
「んー？彼女だよ？」
あぁ、そっか
そうなんだ。
唇を強くかみ締めて、こぼれそうになった涙を堪えた。でもやっぱり無理で
「すいません、トイレ」
「え？あ、うん」
震えた声にびっくりしたのか、不破先輩は「迷わないようにね」と付け足した。
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白米(プロフ) - 豆腐ちゃんさん» ありがとうございます！笑 (2023年3月13日 10時) (
レス) id: 28dea4d994 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐ちゃん - めちゃくちゃいい小説！愛した (2023年3月10日 21時) (レス) id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
白米(プロフ) - 彩女さん» こちらこそ楽しみにしてくださってありがとうございます🙇🏻♀️😭 (2022年12月7日 23時) (レス) id: 28dea4d994 (このIDを非表示/違反報告)
彩女(プロフ) - 更新ありがとうございます！！不定期投稿とのことですが、楽しみにしてます！ (2022年9月28日 17時) (レス) @page22 id: 6d9ae995cd (このIDを非表示/違反報告)
白米(プロフ) - 課長封月Xさん» ありがとうございます！！ほんとですか！そう言って貰えて嬉しいです！✨ (2022年8月23日 22時) (レス) id: 28dea4d994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米
| 作成日時：2022年8月23日 0時
