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昼休み。
いつものように空き教室に集まった。
Aはそわそわと落ち着いていない様子で、不破くんはそれを気付いていなかった。
それは、不破くんが鈍感なだけなのか
それとも…
少し悲しいような、嬉しいような…
「…ん？嬉しい…？」
僕がボソッと呟くと、Aが僕に目で訴えかけてきた。この目は「早くして」って言ってる
それに、少し見下したように笑い返すとAはムキーッとした表情で僕を睨んだ。
僕とAを交互に見た不破くんが、不思議そうに笑って、いつものように「仲良しやね」と楽しそうに微笑んだ。
「あ、そうそう。これ、父さんから貰ったんですけど、僕は用事があるから行けなくて」
「…チケットですか？」
とぼけるAに笑いをこらえる。
Aはチケットに集中している不破くんを確認してから、人差し指を口に当てながら僕を睨む。
不破くんにバレないようにクスクスと笑いながら、彼女を可愛らしいと思った。
「へぇー！水族館！」
不破くんが楽しそうに声を上げた。
「水族館。何年も行ってないです。」
Aが不破くんを見つめながら言った。
その瞳には、「かっこいい」「好き」と書かれているような気がして、目を背けたくなった。
なんでだ？
気まづいからか。
「じゃあ、ふたりで行こか！」
不破くんがAを見た。ここからは不破くんの表情は見えない。
けど、Aがぱぁっと花が咲いたように表情を明るくさせたから、少し安心した。
「はい！行きます！」
もし、もしだけど。
この日に、不破くんに用事があったら。
僕とAで、水槽で自由に泳ぐ魚達の綺麗な景色を見られたのかもしれない。と思うと
少しだけ、胸が痛んだ。
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白米(プロフ) - 豆腐ちゃんさん» ありがとうございます！笑 (2023年3月13日 10時) (
レス) id: 28dea4d994 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐ちゃん - めちゃくちゃいい小説！愛した (2023年3月10日 21時) (レス) id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
白米(プロフ) - 彩女さん» こちらこそ楽しみにしてくださってありがとうございます🙇🏻♀️😭 (2022年12月7日 23時) (レス) id: 28dea4d994 (このIDを非表示/違反報告)
彩女(プロフ) - 更新ありがとうございます！！不定期投稿とのことですが、楽しみにしてます！ (2022年9月28日 17時) (レス) @page22 id: 6d9ae995cd (このIDを非表示/違反報告)
白米(プロフ) - 課長封月Xさん» ありがとうございます！！ほんとですか！そう言って貰えて嬉しいです！✨ (2022年8月23日 22時) (レス) id: 28dea4d994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米
| 作成日時：2022年8月23日 0時
