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全員がそれぞれ駄べりながら、目的の店へ向かう。本来なら、こういう時は叶と喋っているが、今はバネゴと喋っているらしい。
話す相手もいないし、別に誰とも話す気分でもないから、全員の様子を後ろから見ながらゆっくり歩いていた。
「コミュ障なの?」
「え…っ」
少しからかい気味に言ったその声の主は、さっきやっと話せるようになった棗さんだった。
「あー…まぁ、……そっすね…」
「ふーん…変なの」
「変…?」
「変だよ。妖なのに人間の女に押され気味になって、コミュ障で、髪まで人間の色に合わせて」
「…」
「私の知ってる妖じゃない」
少し不貞腐れているような声と態度で、そう言った棗さんに、俺はただ何も言えなかった。
だって、俺妖じゃねーし…吸血鬼だし…
「言っておくけど、私の家の古書にはヴァンパイアも妖と記されてるからね。」
「ぇ…古書…って」
「…棗家。日本で一番の祓い屋の家系。」
「日本一って…俺と話してるのって大丈夫なんすか」
「ダメに決まってる。元々、棗家では妖は邪悪な生き物だと教え込まれてきた。だから、」
「…だから?」
「…貴方みたいな。葛葉、とかみたいな妖は…初めてだから」
名前を呼ばれた。とか、今言われた言葉の意味を紐解いて、それがわかった時の嬉しさとか。
きっとこの気持ちが恋なんだろう。
「よく分からない、」
彼女にとって、妖は邪悪な生き物。という固定概念があったのだろう。
それが、他でもない俺達によって覆された。
きっと、これから彼女はその固定概念を何度も覆されると思う
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白米(プロフ) - ゆりなさん» ありがとうございます❣️ (2022年9月28日 8時) (レス) id: 28dea4d994 (このIDを非表示/違反報告)
白米(プロフ) - tskrさん» コメントありがとうございます!💖私もこのふたりの関係性大好きです🫶🏻 (2022年9月28日 8時) (レス) id: 28dea4d994 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりな(プロフ) - 最高です (2022年9月28日 6時) (レス) @page50 id: f5fe83ff51 (このIDを非表示/違反報告)
tskr - 通りすがりです。kzhとの関係性良すぎて好きです (2022年9月9日 21時) (レス) @page50 id: 44261e6d73 (このIDを非表示/違反報告)
白米(プロフ) - 課長封月Xさん» ありがとうございます!💖 (2022年8月22日 1時) (レス) id: 28dea4d994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白米 | 作成日時:2022年6月7日 2時